at ギンレイホール

かったるい恋愛物だと思っていたらサンドリーヌ・ボネール主演でなかなか面白い映画だった。
ラストの一枚の写真には久しぶりに映画見て泣く。
抑えきれない感情でグレゴリ・デランジェールを見つめるサンドリーヌ・ボネールの瞳が美しい。
サンドリーヌ・ボネール、フィリップ・トレトン、グレゴリ・デランジェールの三者の感情が変容しながらお互いに絡み合って、瞬間瞬間の細かな機微までが鮮やかに表出していく。
三者のバランスは一人の娘の人生として温かく結晶し、その娘の感情は一枚の写真によって時代を超えて四者の感情として見事に収斂される。
この監督フィリップ・リオレは同じくサンドリーヌ・ボネール主演の『マドモワゼル』を撮った人だったんだな。
感情の襞と瞬間のはかなさをつつましく表していくのが上手い。
そういえば4年くらい前にBSでやっていたジャックリヴェットのジャンヌダルク3部作(サンドリーヌ・ボネール主演)をDVDに焼いていたっけ。
まだ見ていない。

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