2006年8月27日日曜日

映画『アイ・ラブ・北京』

2000年 監督:ニン・イン
BS2 録画


イチローに雰囲気の似たあんちゃんが主人公。
主人公ファンは金持ちをターゲットにしたタクシードライバーで(中型のタクシーは料金設定が少し高いらしい)、日夜北京を疾走する。
タクシーの疾走と共に急速に発展していく北京の街並みがスケッチされていく。
結婚しているファンは愛人持ち。家にもろくに帰らない。妻は怒って悩んで切れ気味に離婚をつきつける。
ファンは止めようとするが、結局離婚。
ファンは傷心もせず、愛人と遊ぶ。
愛人と別れたのかなんか知らないが、図書館書士の女を口説いて付き合いだす。
女好きだがどの女も本気では愛していない。
彼は金が全てだと思っている。でも彼は金持ちではない。ただ、普通の人よりかは小金を持っている。
富豪層の顧客と同じ高級バーに入って楽しんでみても、金持ちの振りしてポンと大金を支払ってみても、彼は決して富豪層ではない。
精一杯背伸びし続ければ本来あるべき目線で物が見えなくなる。

特に大きなストーリーがあるわけでもなく、小さなエピソードの積み重ねというわけでもなく、今の北京(新しいもの変わらないもの)のそのままのスケッチといった感じ。
ニン・インは女性監督。女性監督はどうも苦手です。感覚が合わないというか面白くないというか。

ラストにちょろっと出て超重要な演技をした女優さんは誰だろう?
若い頃のフェイ・ウォンに似た感じの美人。
この人の微笑はこの映画きっての名シーン。

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