at ギンレイホール

若手の噺家の今昔亭三つ葉(国分太一)は古典落語をこよなく愛し、いまどきめずらしくいつも着物姿でいた。
でもまあ、情熱はあるけれどいまいち芽が出ない。
そんな三つ葉がひょんなことから「しゃべりかた教室」を開くことになる。
集まったのは、美人だが無口でいつも怒っているように見えてしまう十河五月(香里奈)。
関西から引っ越してきて関西弁を小学校で馬鹿にされて悩む村林優(森永悠希)。
元プロ野球選手で解説者に転向したが上手くしゃべれない湯河原太一(松重豊)。
の三人。
いくら頼まれたからとはいえ二つ目の落語家がしゃべりかた教室で落語を教える、ということに抵抗を覚える三つ葉だが、この三人と関わっていくことによって、どこでどういう契機でどうなったのかいまいち分からないもののとにかく成長していく。
落語を聞かないので国分太一の落語が上手いのかどうかよく分からないけれど、声がでかく活舌がいいので聞き取りやすい。
国分太一、香里奈、松重豊、そして母役の八千草薫など皆いいのだけど、びっくりなのは小学生の森永悠希。
なにこの芸達者なお子様は。芸達者なガキほど嫌いなものはないのだけど、この子は全然OK。
きっと素が役どころと同じで明るい子なのだろう、と思っていたけどこの映画の公式ページの本人コメントを見ると、「村林優とは性格が正反対なので、演技はちょっと不安でした」とか言ってる。
正反対ってどの部分?明るいの反対なら暗いってこと?
とりあえず意識した演技、ってことはそれは天才に違いない。

0 件のコメント:
コメントを投稿