at ギンレイホール

「逆さまの国旗の意味を?」「国家の危険信号だ」
元軍人警官のハンク(トミー・リー・ジョーンズ)は息子のマイクが軍から姿を消したという知らせを受ける。
マイクはイラクから帰還したばかりだった。
自分の息子に限って無許可離隊などありえないと感じたハンクは元軍人警官の勘ですぐさま基地のあるフォート・ラッドに向かう。
マイクの隊の仲間に聞き込みを行うが誰もマイクの行方を知らない。
地元の警察も「軍警察に行け」と相手にしてくれない。
そんな折、マイクが焼死体として発見される。
誰が、何のためにマイクを殺したのか。
予告編見て、何か許しがたい秘密を知ったマイクが秘密を告発しようとして国家により抹殺された、ように勝手に思っていたのだけど、どうも違う。
ただの殺人事件じゃん、と肩透かしを何度かくらうんだけど、真相が判明した後は納得。
そういうことか。
真相にいたるまでの過程の語り方が上手い。
二転三転する真実。
次第に見えてくる息子の顔。
俄かに信じがたい息子の携帯に入っていた映像。
そもそそも戦場でなぜにこんなに動画撮影をしているのか?
全てが真相に収束される。
まあ、でも焦点は「イラクに送られた米軍兵士」なんだよね。
もちろんそれは飽くまで切り口に過ぎず、情報もみ消しの軍批判、イラク戦争批判、戦争批判まで繋がるのかもしれないけど、いずれにしろ民間人含め数万人の死者を出しているイラク人にとっては生きて帰還したアメリカ兵士がどうなろうと知ったこっちゃない。
イラク側の犠牲者もしっかり描くことを忘れてはいないものの、戦争物じゃなくてサスペンス形式で親子愛を描くお話なので戦争シーンに時間を割けず、自然と意識がアメリカ側にしか行かない。
そうなると一番の被害者は「イラクに送られた米軍兵士」と言われているように見えてきちゃう。
国民をこんなことにしてしまったアメリカ政府よ、どうしてくれるんだ、っていう。
見方次第だけどさ。、
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