月光音楽団っていう一応音楽番組らしい番組がある。
ベッキー司会で山本梓とか安田美沙子や夏川純が出演している番組。
昔やっていたプロジェクトの人がアイドル好きだったので話を合わせるために毎週自動録画にして見ていて、今でも惰性で録画している。
2/10の月光音楽団をネットしながら見ているとショートカットの女の子が映ったのでなんとなくテレビに目を移すと、石野田奈津代の文字が。
シンガーソングライター石野田奈津代。
8,9年くらい前にこの子のオールナイトニッポンRをよく聞いていた。
身の回りの人にしろテレビの人でも、こんなに元気な子を見たことがない。
両国駅でのストリートライブなどで鍛えた歌声はまっすぐで安定していてなかなか好きだったのだけど。
気づいたら事務所を解雇(契約切れ?)されたらしく消えてしまった。
ラジオでネプチューンと共演したりして、どんどん売れていきそうな感じだったし、歌が駄目でもタレントとしてあの元気はかなり稀有な存在だったのでもったいないと思っていた。
ラジオが終わってファンサイトも閉鎖されて何も情報が入らないまま忘れていたのだけど、その後も地道に活動を続けていたみたいで、今年2月に再デビューしたらしい。
いやぁ、頑張ったねぇ。この道のりは演歌だねぇ。
検索してみたら公式サイトがあってそこのブログをつらつら見ていたら去年「唄つるべ〜トーク&ライブ」で笑福亭鶴瓶と共演したりしていたらしい。
というか2008年末の「朝まで生つるべ!」に出演していたらしい。
いや、もっと驚きなのはそのブログに番組終了後に鶴瓶や他の出演者と写っている写真がUPされているのだけど、なぜか長谷川都が写っている。
長谷川都も出ていたのか。
ああ、再放送されないかなぁ。
いしのだなつよが石野田奈津代になり、
長谷川都はハセガワ ミヤコになって、
そして二人とも鶴瓶チルドレンになっていよいよ売れていくのだろうか。
ちなみに俺は歌の歌詞をあまり聞かないからどうでもいいのだけど、石野田奈津代の歌詞は昔はそんなによくなかった。(苦労を重ねた今どうなっているのかはまだよく知らない)
1999年のデビューアルバム「ひまわり」を持っているのだけど、基本的に前向き元気印の曲の中で「質問」っていう曲だけがネガティブな曲になっている。
よかったのかなぁ?
あたしなんか生まれてきて
ねぇ神様、あたし生まれてきてよかったんですか?
お願いこたえて・・・ねぇ・・・
~いしのだなつよ アルバム『ひまわり』9曲目「質問」より~
という親泣かせの歌詞なんだけど、元気だけじゃなくて悩みもあるんだよというのをあざとく入れ込んだようでこの曲はあまり好きじゃない。
終始生まれてきてよかったんですか?ってつぶやいているだけなんだもん。
熊木杏里が「世の中こんな感じだろう」と言葉をこねくり回して作詞していたと後に語る1stアルバム『殺風景』の中の「二色の奏で」を数年後に聞いたとき、ふといしのだなつよのこの「質問」という曲を思い出して、ああ、いしのだなつよとの違いはこれだなと思った。
言葉に対するセンスの違い。
世に生まれたことに悩むのならば
生まれてこれたことに懸命に生きて
いつか”人生”と太筆で書いても
恥じることのない
道を 道を
~熊木杏里 アルバム『殺風景』10曲目「二色の奏で」より~
まあ過去の話は置いておいてこれから日本の音楽シーンを席巻する(かもしれない)石野田奈津代に注目です。
HEY! HEY! HEY!とかに出てトークすれば一発だと思うんだけどな。
とHEY! HEY! HEY!の話出したついでに書くと、なんでHEY! HEY! HEY!に演歌歌手が出ないのかが分からない。
演歌が廃れてしまったのは、若者のニーズから外れたからとかじゃなくて、演歌歌手が民放の番組で歌わなくなったからに他ならない。
(ニーズから外れたから出なくなったんじゃね?という疑問は置いておく)
演歌の需要があるからジェロが売れたんじゃん。
氷川きよしとかジェロはその話題性でばんばん曲が流れるから売れた。
「海雪」って別にふつーの演歌だよ。
「海雪」が売れるなら他の演歌の曲だって絶対売れる。
ましてや曲がどうでもよくてもトークが面白かったり顔がよかったりするだけで売れる歌手なんてくさるほどいるじゃん。
幸田なんとかとか元首相の孫とかジャニーズ系とか。
だから若者向けの音楽番組にさえ出れば演歌は確実に復興すること間違いないのに、全くもって歯がゆい限りです。
石野田奈津代
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