2009年10月4日日曜日

映画『スラムドッグ$ミリオネア』

2008年 監督:ダニー・ボイル
at ギンレイホール


スラムドッグ$ミリオネア [DVD]

ミリオネアはあのクイズ$ミリオネア。
スラムドッグはスラムの犬。予告編だとスラムの負け犬と訳されている。
まともな教育を受けていないスラム出身の青年が番組史上最高額となる2000万ルピーの最終問題に挑戦しようとしていた。
彼はなぜ問題の答えを知りえたのか。
彼の生きてきた人生や番組に出演した理由が次第に明らかになっていく。

監督はダニー・ボイルで舞台はインド。
音楽がいいんだわ。
子供達がスラムの街中を大人から逃げるために駆け抜けるシーンのリズム、何の楽器か分からなかったけど民族楽器の太鼓のリズムが体全体に響いてきて、それと子供達の躍動感とが合わさって涙が出てくる。

スラムの貧困、犯罪、宗教対立。
しかしまあよくこんな環境で過酷な子供時代を過ごしたのにジャマールは純真な青年に育ったもんだ。
そういえば映画館の最前列の席に父親と来た10歳くらいの女の子が座っていたけど、どんな気持ちでこの映画を見たのだろうか。
全体的には純愛を絡めたエンターテインメントに仕上がっているけど、描かれている内容は結構重い。

ラストはちょっとびっくりしたな。
大林の『時をかける少女』みたいな突然の思いがけない展開。
舞台はインドなんだから見たかったといえば見たかったし、その意外性に危うく泣きそうになる。

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