製作国:イギリス
at ギンレイホール
![アリス・クリードの失踪 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xiz2y9gsL.jpg)
二人の男が黙々と手際よくなにやら作業している。
男達は一人の女性を誘拐する。
用意していたマンションの部屋のベッドに手足を縛りつけた後、裸にひん剥いてジャージに着替えさせる。
女性の裸を前にしても一切性的な感情を起こさずに黙々と予定通りに作業する二人。
職人だねぇ。
実はこういう違和感が伏線になっているのだけどもちろん気付かない。
犯罪のプロのような二人も実は。。
見終わってそういえば登場人物が3人しかいなかったと気付く。
舞台はほとんど部屋の中とはいえ、ちゃんと外のシーンもあるのに、まるで広大な世界に3人しか存在していないかのように誰もいない。
金に対する欲望に基づいた心理合戦のようなものを想像していけど、欲望にぎらぎらしたところは皆無で、じゃあ何があるかというと、家族とか友情とか恋人とかいう人間関係に横たわる愛と呼ばれるものがあって、それをまるでちゃかしているようなブラックユーモアで浮き出すことで、閉塞された世界(社会)でもがく果てしない孤独が対立的に新たに浮上してくる感じかな。
不要なものはすぱっと、かつスタイリッシュに省略し、必要最小限の要素だけで展開するけど、程よい緊張と脱力の波が面白い。
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