2011年12月11日日曜日

熊木杏里TOUR 2011「and ... Life」 IN 東京国際フォーラム

熊木杏里のコンサートに行ってきた。

開場準備に時間がかかっているとかで大分またされ、開場が遅れた分開演時間もずれて17:20過ぎから漸く始まる。

幕が開く前からいきなり大音量で歌声が聞こえる。
アカペラで「hotline」のサビ。
しかも第一声からファルセットの高音が掠れて変な声になっちゃっている。
こっちまで恥ずかしい感じがしながら幕が開いてピアノに向う熊木杏里が登場する。
幕が開いた後も何度も高音に失敗しているので、どうも最初に声が掠れたのはたまたまじゃなかったらしいと気付いて愕然とする。
今年の頭のコンサートでは音を外しまくっていたけど、ついに高音すら決定的に出なくなってしまったのか!

2曲目「Hello Goodbye & Hello」。
楽しみにしていた曲の一つだが、歌いだしのファルセットが悲しいほどに全然声になっていない。。。
ただ、音程は今年の頭ほど外すことはなく、いつも通りたまに外す程度なので聞きやすい。

3曲目「ひみつ」。
なんか高音もそんなに失敗しなくなってきた。

MCで事務所移籍の話をしていたと思ったら気付いたら曲紹介になっていて「私をたどる物語」。
あまり高音が無いせいか、凄く安定していてしかも今まで聞いた中で最高の歌唱の「私をたどる物語」。

この辺から裏声の高音を失敗する回数もかなり減ってきて、音程も安定しているので一曲一曲が充実した時間になっていく。

中盤辺りで新しいアルバムの中で一番好きな「クジラの歌」が入る。
温まって調子も出てきたところで最高の位置だな。
初めドラムが原始的なリズムを刻みだして、会場になんとなく異様な雰囲気が漂う中、もしやこれはとドキドキしていると耳慣れたイントロが流れ出して確信に変わる瞬間の喜び。
そして肝心の歌も、これがまたぞくぞくするほど圧倒的で素晴らしかった。
(高音も1回くらいしか失敗しなかったし。。)
熊木杏里は地声とファルセットの繋ぎが驚くほどスムーズだし基本的には歌が上手いのだけど、むらがあって上手くいかない時はお遊戯会のように下手くそだったりする。
逆に上手いときは会場全体が呼吸を忘れたかのように歌声だけが切なく澄み渡る瞬間がある。
1曲目でむらがあるとかいう以前に今日はもう駄目かもなんて思ったものの、お気に入りの曲でこんな最高の歌を聴けたのは本当来てよかった。
恐ろしい子!

何曲も歌ってからMCで「これから後半戦ですよ。立ってみる?」という恐る恐るとした呼びかけに何人かぱらぱら立ち上がる。
恐ろしい子!
立っている人がいると見えなくなるし、立ち上がろうか迷っていると、演奏が始まるのを合図として渋っていた観客が綺麗に揃って皆立ち上がる。
座席のある会場での熊木杏里のコンサートでスタンディングなんて予想だにしなかった。
クラシックのコンサートで観客が立ち上がって手拍子しだしたらびっくりするのと同じ感覚。
最近では手拍子要求すら無くなって平穏だったのに、いきなりスタンディングとはなんという飛躍をするのだ。
恐ろしい子!
ただ、まあずっと座っているのも疲れるので新鮮で楽しかった。
曲は全く頭に入ってこなかったけど。
これから毎回スタンディング要求が来そうな予感がする。
座るタイミングが無くてラストの曲まで3曲連続でスタンディングで手拍子していた。


高音が残念だったものの、全般的には今まで行った熊木杏里のライブの中でも満足度はかなり高かった。

※毎回思うけど舞台からの強烈なサーチライトが直撃して太陽拳のように何も見えない時があって、一体何のための演出効果なんだと思う。




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