1957年 監督:川島雄三
製作国:日本
at ギンレイホール
日活創立100周年でデジタルリマスターされた『幕末太陽傳』。
ジェットコースタームービーっていうと息もつかせぬストーリー展開で最後まで魅せるって感じがするけど、この映画はそんなにストーリーっぽいものがないのに、話術、カメラワーク、音楽などががっちり組み合わさって最高のジェットコースタームービーになっている。
左幸子と南田洋子がとっくみ合いの喧嘩をするシーンなんか、加速していたスピードをさらに振り切るくらいの爆発力で感動して泣きそうになった。
出演者が豪華すぎる。
主演フランキー堺。
女郎おそめさんに左幸子、こはるさんに南田洋子。
女中おひさには芦川いづみちゃん。
高杉晋作石原裕次郎、久坂玄瑞小林旭、長州の志士で二谷英明。
楼主に金子信雄、その妻に山岡久乃。
若衆で岡田真澄、突貫小僧。
おくまさんで菅井きん(この人当時すでにおばさん1926生まれ)。
貸本家金ちゃんに小沢昭一。
最初しか登場しない西村晃。
仏壇屋倉造に殿山泰司。
ついでに番頭善八は織田政雄。
この映画を初めて見たのは確か学生時代にフィルムセンターで50年代の映画をひたすら見続けていた頃だったと思う。
当時川島雄三という名前を知らなかったけど(今でも別に詳しくないが)、フランキー堺の所作の流麗さ口上の見事さに魅せられ、石原裕次郎の違和感のある存在感が印象的で面白かった記憶がある。
10年以上たってこうして見直してみてもやっぱり面白いなぁ。
2012年8月26日日曜日
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