2010年 監督:オタール・イオセリアーニ
製作国:フランス/グルジア/ロシア
at ギンレイホール
グルジアのオタール・イオセリアーニ監督の半自伝ドラマ。
映画監督の青年ニコラスは、検閲や規制に耐えかねて祖国グルジアを飛び出しフランスに亡命する。
これでやっと自分の撮りたい映画を撮れると思ったニコラスだったが。
一応ジャンルは「ドラマ/コメディ」になってるな。
予告編を見ると面白そうだったんだけど。
とにかく長いわ。126分。
劇中、青年が作る映画に対しておっさんが「映画は90分で収めなきゃ駄目だ」みたいなことを呟くシーンがあるけど、まさにそうだ。
グルジアを飛び出すまでいったい何時間かけるんだ。
(飛び出した後も飛び出す前といろんな意味で何も変わらないのだが)
セリフも少なくて読み取る集中力が必要なのに、なんかしらないけど早々に集中力も切れてあまり楽しめなかった。
なんだろう、長まわしもセリフが少ないのも好きな方なのに。
バランスがなんかおかしいからかな。
電車の車体がカーブに疎って蛇腹のように緩やかにうねる美しいシーン以外はそんなに印象的なシーンもないし、ストーリーがめちゃくちゃ面白いわけでもないし、それほど笑えるわけでもないし、役者はなんだかたどたどしいし、唐突に出てくる人魚は違和感ばりばりだし。
・・・って書いてみると、逆にもしかして凄いんじゃないかと思ってきた。
はちゃめちゃだったらB級映画になるけど、盛り上がりも盛り下がりもせず、ともすれば破綻してしまうような唐突なSF要素もなんか許せてしまう寛容なフラット感は絶妙なバランス感覚でこそなせる技なんじゃないか、と。
今度機会があったらもう一度見てみようかな。でもやっぱり長い。
そういえば熊の檻にすたすた入っていって手で魚をえさやりしているのはびびった。
2012年12月16日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿