2012年 監督:吉田大八
製作国:日本
at ギンレイホール
テレビでCMがんがん流れていたからエンターテインメント性の強い映画なんだと思っていたけど、単館上映でひっそり公開してそうな映画だった。
朝井リョウのベストセラーの映画化ってことで宣伝に力入れていたのかな。
原作未読。
成績優秀でバレー部のキャプテンで、彼女は校内一の美人(らしい)、という学園の中心的存在の桐島が突然部活を辞めた。
辞めた理由は誰も知らない。
桐島を拠り所としていたバレー部やクラスの"イケてる"グループに走った衝撃は、桐島なんかと無縁だった他の生徒達にも波及していく。
生徒達の会話や空気感が非常にリアルで面白い。
学園ものの映画は多々あれど、生徒たちの会話にリアルを感じたのは中原俊の『櫻の園』以来だ。
週間少年マガジンに連載している『我妻さんは俺のヨメ』で、イケてる層、大丈夫層、イケてない層のピラミッド型ヒエラルキー図が出てきて、その時はあまり自分の高校生活と照らし合わせて実感がなかったけど、この映画見ていたら確かに"イケてる"グループみたいなものがあったような気がしてきた。
さすがに"イケてる"グループが"イケてない"グループを存在自体否定するように小ばかにするようなことはなかったとは思うけど、僕は授業はぎりぎりまでさぼってクラスにほとんどいなかったので実際はどうだったのかは分からない。
「おっまた~」みたいなくだりが気づいていないだけで、イケてない僕の身にも起きていたのかもしれない。
ああ、恐ろしいね~。
イケてないグループの映画部部長は、それなりに整った顔してるよなぁ、と思ったら神木隆之介だったんだね。
大きくなったもんだ。
イケメン菊池を演じた東出昌大は撮影当時23歳。
有望そうな若手が多く出演している中、前野朋哉を抑えて存在感を一番発揮していたのが橋本愛。
この子缶コーヒーのCMに出ていた子だよな。(このCMは暫く前田敦子だと思っていた)
かわいいとか美人っていうより、神秘的と言ったほうがいくらかしっくりくる不思議な顔立ちと存在感。
校内一の美人役の子とか、イケメン菊池の彼女役の子とか、橋本愛と並ぶと低級な庶民に見えてくる。
クレオパトラとかこんな顔してたんじゃないだろうか。
好きな顔立ちじゃないけど、今後が楽しみだな。
それにしても前田敦子の女優の道は橋本愛によりつぶされたと思って差し支えないと思う。
2013年1月3日木曜日
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