2010年 監督:エミリオ・エステヴェス
製作国:アメリカ/スペイン
at ギンレイホール
ゴルフ満喫中の眼科医トム(マーティン・シーン)のもとに、一人息子のダニエル(エミリオ・エステヴェス)が死亡したという知らせが入る。
息子は聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出発した矢先に嵐に巻き込まれる事故にあっていた。
遺体の確認にフランスとスペインの国境の町までやって来たトムは、息子が果たせなかった巡礼の旅を息子の遺灰とともに歩くことを決意する。
一人息子とは決して仲が悪かったわけでもないが、よかったわけでもない。
自分の言うことをきかずに気ままに自分の人生を生きる息子とはしょちゅう軽い小競り合いをしていた。
なによりも大切だった一人息子が何を考え、巡礼の旅に何を求めていたのか?
トムにとっての巡礼の旅は、親子の対話の旅であったが、期せずして喪失から立ち直る旅にもなった。
その辺の描き方のさりげなさ、心境の変化が上手くて面白い。
トムはどちらかというと堅物なじいさんで、元々巡礼がしたくてやってきたわけじゃないからとにかく人を寄せ付けないし、巡礼の旅を楽しもうという気持ちも無い。
それでも個性的なはみ出し者が一人また一人とトムの周りに集まってくる。
"個性的なはみ出し者"と書いたけど、アイルランド人ジャック(ジェームズ・ネスビット)の登場シーンにはちょっと辟易した。
キャラ付けがオーバーすぎて、こんな感じであざとい登場人物がたくさん出てきたらどうしようかと思ったけど、ジャックは出会いの時が嘘のようにおとなしくなるし、ジャックが最後の旅仲間なのでとりあえずよかった。
エミリオ・エステヴェスは一人息子ダニエルとしても出演しているので、マーティン・シーンと本物の親子で親子役共演。
2013年1月14日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿