2012年 監督:沖田修一
製作国:日本
at ギンレイホール
にゃーにゃーにゃーで始まる160分。
ネタばれしてんじゃね?っていう予告編と、160分という長さから最初から心が折れていたのだけど、そこそこ面白かった。
主人公はもっと現実ばなれした変なやつなのかと思ったら、結構普通の奴で、ちょっと図々しく、そして人がいい。
懐かしい場所もいっぱい映っていて、ああ、何の責任も無い気楽な学生に戻りたいと少し思ってしまった。
浮世ばなれした祥子ちゃん(吉高由里子)が大人になったら落ち着いた雰囲気になっているのも、学生時代って若くて変で特殊だよなって思わせる。
160分だけど、全体的には駆け足な感じがする。
特に卒業後がすっ飛ばしすぎていて、学生時代あれだけ親密になったのに、卒業後に音信不通になるってどういうこと?
・・・いや、よくあるなぁ。
にしても祥子ちゃんと別れた理由とかそれなりにドラマがあったはずなのに。
一応世之介が主人公だけど、実は友人達の回想っていう視点の方がメインだったりするのかもしれない。
友人達が見た世之介なので、それは断片的な記憶になる。
そして人によって世之介像が違うかもしれないし、そもそも世之介の本当の姿を誰も知らなかったかもしれない。
回想視点と考えると、断片的な展開も納得がいく。
でも描き方として、「学生時代→その登場人物達による回想」っていう順番が基本だから、回想視点がメインじゃなくて、やっぱり世之介視点のお話に見えて駆け足感を感じてしまうのだけど。
原作は吉田修一の小説で結構有名な作品らしい。
阿久津唯役の子がなんか見たことある気がすると思っていたら、連ドラに出ていたチュルチュルさんだったんだな。朝倉あき。
2013年6月2日日曜日
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