2017年11月26日日曜日

映画『人生フルーツ』

2016年 監督:伏原健之
製作国:日本
at ギンレイホール




愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンに居を構える津端さん夫婦。
修一さん90歳。妻英子さん87歳。
「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」
趣がありながらモダンな平屋は建築家の修一さん自身の手によるもの。
そしてたぶんそんなに広くないであろう庭には70種の野菜と50種の果実が植えられている。
この夫婦の日々の暮らしぶりが、夫婦の人生を振り返りながら淡々と描かれていく。
だけなのに、すごく面白かった。

この年で腰が曲がっていないって、食べ物によるのだろうか。畑仕事で腰やられそうだけど。
土に枯れ葉を撒いただけでこれでめっちゃ土が肥えるぜと思うけど、さらに巨大なコンポストで作った腐葉土まで撒くし、それも地道にたぶん何年も継続している。
それでもまだもっと土を肥やして次代につなげていかないと、って頭が下がる。

庭が大半だけど、ミニチュアハウスが一番感動したな。
しょぼいものができるのではないかと思っていたら恐ろしいほどの完成度。

生と死をありのままに捉え続けるカメラが秀逸で、そのありのままというのが真摯さと敬意がにじみ出た冷徹さだから凄いドキュメンタリーだなと思う。
東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾らしい。
他はどういうのがあるんだろう。

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