2016年 監督:セオドア・メルフィ
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
1960年代のアメリカとソ連の宇宙開発競争の時代が舞台で、主人公はNASAに勤める3人の優秀な黒人女性。
人種差別が色濃く残る中で3人が奮闘する姿がコミカルに、そして時に熱く描かれる。
つまらなくはないのだけど、なんだろう、いまいち乗れない感じがする。
予告編見た時に
「1961年のハイウェイで白人警官に先導される黒人女性3人 奇跡だわ」
っていう言い方がいかにもアメリカ人!って感じで嫌な感じを受けたのを引きずっているのかな。
嫌な感じっていうのはここのオーバーアクションな表現が嫌いってだけじゃなくて、予告編全体から映画の内容自体差別されている黒人側が白人側を馬鹿にしているように思えたから。
差別受ける側が心の中で差別仕返すくらいいいじゃないかという気もするけど、一方方向でも嫌なのにお互いがお互いを下に見るっていう構図はあまり気持ちよくない。
まあ、実際は3人の中でもこの映画の中心となるキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)は人を馬鹿にするようなこともなく純粋に一生懸命だったけど。
って書くと後の二人は性格悪いみたいになっちゃうか。別にそそれほどでもなく、制限された環境でなんとか道をこじあけようとする姿は素直に感動していい気もする。
というような何が言いたいかわからないようなもやもや感。
虐げられている人たちがあからさまな悪役(白人)をギャフンと言わせるっている痛快エンターテインメントに寄りすぎて、差別もキャラクターも彼女たちの功績もなんか中途半端になっているのかな。
2018年4月1日日曜日
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