2019年4月14日日曜日

映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』

2018年 監督:R・バールキ
製作国:インド
at ギンレイホール





「も~どこまでいっちゃうの~って」
ギンレイで並んで待っているときに見終わって出てきた女性二人組がこんなこと言って通り過ぎていった。
鑑賞して、本当どこまでいっちゃうの~だった。

昔ながらの慣習が残るインドの村で、嫁が好きすぎる筋肉おじさんラクシュミ(アクシャイ・クマール)は妻のために生理用ナプキンを買い求める。
これがくそ高い。
こんなの自分で作れんじゃねと思って綿を使って自作してプレゼントするが、やっぱり吸収率はよくなく、汚してしまったと妻に責められてしまう。
インドでは生理はダブーで、期間中はなんか離れたところで生活し、女性は使い古した汚い布で凌ぐという状態。
そんなんだから男性が生理について語ったり携わったりするなんてもってのほか。
しかしこの汚い布が原因で病気になる女性が後を絶たず、妻大好きラクシュミは妻のために生理用ナプキンの試作に没頭していく。

ミュージカルシーンはほとんど無いものの、冒頭の音楽から最高だ。
そして脚本(実話に基づき脚色を加えているとのこと)が抜群に面白い。
笑い、怒り、悲しみ、喜び、いろんな感情に溢れた上、古い慣習(ガヤトリ)と新しい女性(パリー)との対比に恋愛要素まで盛り込んできやがる。
ラストのスピーチは前半長くていらなくないかと思ったけど、後半の加速は前半あってのもので、なかなか圧巻の感動スピーチになっている。
安価なナプキン作っただけの男の話かと思いきや、本当どこまでいっちゃうの~、だ。

後にちゃんと購入していると思うけど、長い試作期間中に材料のセルロース・ファイバーはサンプルだけじゃ絶対足りないよな。

0 件のコメント:

コメントを投稿