2019年9月15日日曜日

映画『天国でまた会おう』

2017年 監督:アルベール・デュポンテル
製作国:フランス
at ギンレイホール




この予告編見たとき、第9に乗せてテーブルの上をステップを踏みながら進む女性の脚のシーンでまじ面白そうと思った。
ただ、いつもの通り予告編で面白いやつって本編が期待通りにならないんだよな。
ステップ踏んでいるのは予告編に出てくる少女なのかと思ったらぽっと出の脇役だし、このシーン自体は本編だと特に感動もなくさらっと終わってしまうし。
全体的にはそれほどつまらなくはなかったけど。

第一次大戦の終戦間際、全く無駄な突撃命令の末、顔の下半分を吹き飛ばされた男エドゥアール(ナウエル・ペレス・ビスカヤール)と彼に命を救われたアルベール(アルベール・デュポンテル)の物語。
終戦後、エドゥアールは家に戻りたくないがために死んだことにしてアルベールの家に転がり込む。
画家の卵で芸術家なエドゥアールは怪しげでいやに前衛的なマスクを作ってそのマスクがどれもなかなか面白いんだけど、ストーリー上は特に関係はない。
もごもごとしか声が出ないエドゥアールの言葉を通訳できるかわいい少女ルイーズ(エロイーズ・バルステ)と知り合ってからエドゥアールの計画が始まる。
そこに突撃命令を出した憎き上官プラデル(ロラン・ラフィット)とか、エドゥアールの美しき姉(エミリー・ドゥケンヌ)とか父マルセル(ニエル・アレストリュプ)とかキュートな使用人ポリーヌ(メラニー・ティエリー)とかが絡んでくる。

がちゃがちゃといろいろあるけど、少女なりの愛らしさと聖母のような包容力と本質を捉える辛辣さと残酷さを兼ね揃えた不思議なルイーズの魅力が全てかな。

ドローンなのかCGなのかわからないけど、地上から2階にあがって少し開いた窓の隙間から部屋の中に入っていくみたいなカメラの動きは楽しい。効果的なのかは知らんが。

原作はピエール・ルメートル。映画だと結構なご都合主義になっている気がするけど原作はどうなんだろう。今度読んでみよう。

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