製作国:ベルギー / フランス
at ギンレイホール
この予告編、もう絶対面白い映画でしょって期待が高まる。
で、本編は期待通り面白かったのだが、なんというか潔すぎないか。
短いと思ったら84分しかなかったのか。
もっと見ていたかった。
というかこれ監督ダルデンヌ兄弟だった。
確かに。音楽もなく予定調和な盛り上げかたも一切ないのだが、淡々とした中に現れるドラマ性が秀逸だった。
ベルギーに暮らす13歳のアメッド(イディル・ベン・アディ)は最近までゲーム好きの少年だったらしいが、イスラム教の導師に感化されて過激よりのイスラム教にはまっていた。
公式ページによるとベルギーのブリュッセル西部のモレンベークは10万弱の人口の半分(地域によっては8割)がイスラム教徒らしい。
そして一部の過激派はパリ同時多発テロ等にも関与していて「ブリュッセルはヨーロッパにおけるテロリズムの交差点と化している」らしい。
善悪、敵味方、純潔不純。単純明快な二分は思春期に抱える漠然とした不安にがっちりはまったのだろうか。
少年の偏執的なまでの執念がすごい。
農場の女の子ルイーズ(ヴィクトリア・ブルック)がかわいい。
少しませた感じのたくましさがアメッドに与えた影響は大きかっただろうか。
以下ネタバレ
ラストは肩透かしっぽい感じで、まさかっと思ったらエンドロールに入る。
つまりどういうことだろう。
命の危機に際しては過激な思想もころっと覆る程度のことに過ぎなかったってこと?
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