2014年 監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ
製作国:ベルギー/フランス/イタリア
at ギンレイホール
工場労働者のサンドラ(マリオン・コティヤール)は夫と共働きで二人の子供を育てている。
サンドラはうつ病で休職中だったが、完治したので復帰しようとした矢先、会社から解雇されてしまう。
サンドラを解雇しないと社員にボーナスが支給できないという。
解雇を撤回するには次の月曜の社員による投票で同僚16人のうち過半数がボーナスをあきらめサンドラの復職に投票する必要がある。
今解雇されてしまうと生活が成り立たなくなってしまうサンドラは週末に同僚一人一人を訪ねて説得を試みる。
いきなり解雇通知するのもひどいが、解雇かボーナスを諦めるか社員に選ばせるのもひどい。
解雇されたくないからボーナスを諦めてくれ、って同僚とどこまで親密なのか知らないが、親密の度合いに関係なくきつい説得だよね。
ましてやうつ病の病み上がりの人にやらせることじゃない。
実際サンドラは何度も心が折れかけている。
それでも夫の支えや、中にはうれしいことを言ってくれる同僚もいたりして、なんとか進んでいく。
何度も足を滑らせながら渡っていく危うい綱渡りを見ているようだ。
一人一人の説得がそれぞれワンカットになっているみたいで、かつドキュメンタリー風の映像が生々しい緊張感を湛えている。
結構好きだと思ったらこの監督さん『息子のまなざし』とか『少年と自転車』の人だな。覚えておこう。
2015年11月29日日曜日
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