製作国:日本
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東出君っていつも一人だけ別世界の住人のように浮いた感じになるイメージがある。
でも「プログラミング言語以外の言語で喋る術を知らない」とか言ってしまう天才プログラマーでプログラム以外のことはからっきしというどこか浮いた存在の役柄がよく合っている。
東出君自体のプライベートも浮いてるしある意味この人も天才なのかも。
ラストに金子勇のインタビュー映像が流れて、それを見る限り流暢に喋るしそんなにずれた人に見えなかったけどどうなんだろう。
腐敗した京都府警や司法、それにそれほど関係ない滋賀県警の裏金事件とか絡めて、善と悪っていう対立がはっきり描かれている。
小悪党がよく似合う渡辺いっけいとか、地味に怖い渋川清彦とか、腐敗っぷりを効果的に演出している。
そして一番悪役っぽい吹越満はなぜか善の弁護側。
っていうのが善悪をあまりに区別しすぎるとうさん臭くなるから針の穴ほどの緩みを与えるためにとった配役なのかも。
といってもあまりにも善悪の構図がはっきりしすぎてうさん臭いことに変わりはないけどね。
たった2行書き換えるだけで今ある情報漏洩を止めることができる、ってそんな簡単な事なら逮捕前に直しとけよと思わないでもない。まあ脆弱性ってそんなもんか。突かれるまで気づかない。
Winny事件って話題になっていたものの詳細はよく知らなかった。
映画見た後でもよくわからないっちゃ分からない。
包丁が犯罪で使われたらその包丁を作った人が罪に問われるのか?っていうのは当時からよく耳にした気がする。
弁護団事務局長の壇氏はこの刃物の例えは使ったことがなく、例えるなら「高速道路でみんなが速度違反をしていることを知っていたら、国土交通省の大臣は捕まるのか」っていうのをよく言っていたらしい。
高速というインフラの上で違法行為が行われているっていうのでこっちの方が多少わかりやすいか。
この動画なかなかに気持ち悪い。
優秀な弁護人っていうジョークのひろゆきとのやりとりとか、その程度のオツムとか。。
例えでいうと川上量生の「殺人につかう刀を作って、包丁だと言い張っていた」っていうのがしっくりくる。
Winny自体に一貫して否定的な産業技術総合研究所の高木浩光は「Winnyネットワークはワームプラットフォームである」「Winnyはネットワークに参加する人が全員適法に使わない限り、適法に使えない」と言っている。
高速道路の例えでいうと、麻薬の運び屋御用達の高速道路を作って、さらにはこの高速道路を走った車には勝手に麻薬が搭載される機能付き、みたいな話か。(例えが下手か)
金子勇が天才プログラマーであったことは確かだけど、Winnyが「世界にも類を見ない危険なツールであった」っていうのはちゃんと認識していた方がいいだろうな。
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