製作国:日本
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田舎のバスの車内でばあさんが見知らぬ若い女性に、これ食べ、みたいにおにぎりとおしんこをあげる。
餌付けされた女性はバスを降りて家に帰るばあさんの後ろを少し離れて付いていくのだった。
この若い女性キヨミ(山崎真実)はなんだかんだでばあさん(森康子)の家に居候させてもらうことになる。
若い女性なんかいない村で、キヨミの登場によって村の若者衆は色めき立つのだった。
見終わって5分で何見たか忘れそうになった。
コメディなのかサスペンスなのかエンタメなのかバイオレンスなのか、恋愛物なのか官能物なのか。
そのどれにでもなりそうでどれにもならない中途半端な状態で気づいたら終わっていた。
全体的には都会で傷ついた若者が田舎に来てなんか救われる、みたいなよくある流れなのかな。
ただ、それも分かりづらい。結局キヨミの過去はいまいちわからんし、一体田舎の人たちのこの浅い関係性の何に救われたというのか。
キヨミは何か暗い過去を背負っているらしく、とにかくどんよりしている。
ばあさんと無口なマサル(波岡一喜)と3人の食事シーンなんか会話はほぼ0。
見ているこっちが息苦しい。
ばあさんと仲良くなるわけでもなく、ずっとよそよそしいままなのに、ばあさんはなぜかキヨミを大事に思う。えっ?
得体が知れなさすぎだろう。
そんな暗いキヨミだが、トマト農家のタツヤ(渋川清彦)と話すときは人格が変わったかのように明るくエロくなる。
なにかサスペンス的な不気味さだけど、昔の水商売の癖で人によってキャラを使い分けているとかそんな理由らしい。つまらん理由だった。。
山崎真実はグラドル出身の女優らしい。脱ぎそうで脱がない。
婆さん役の森康子はその棒読み具合からどこかの素人かと思っていたらそこそこ長い経歴の人だった。
渋川清彦はなんか安心感がある。その特徴的な顔で異彩を放っているけどこんなに人気俳優になるとは思ってもいなかった。
シンジ役の山岸門人は凄い良かった。演劇畑の人っぽい。コメディ演技が面白く、バカリズムに少し雰囲気が似ている。キヨミに処女作を渡すまでの一連の面白やりとりがこの映画のクライマックかと思うくらい。
津田寛治はあの声質もそうだけど嫌な男がよく似合う。
ラストの展開はよくわからず、そんな雰囲気微塵もなかったのに一体何をきっかけに惹かれあってんのさ。
家の中と外のギャップはもう少し面白くなりそうだけどそこもなんだか盛り上がらず。

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