2025年10月5日日曜日

映画『アワ・ブリーフ・エタニティ/OUR BRIEF ETERNITY』

2009年 監督:福島拓哉
製作国:日本
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タイトル見て下ネタ系おバカコメディかなと思ったが、概要見るとウィルスパンデミックものらしい。
で、実際見てみるとただの恋愛映画だった。
「俺たちは、短い永遠の中で生きていくんだ」っていうところからのタイトルか。

たまに個人的にどうしようもなく肌に合わない映画っていうのがあって、これは正にそんな映画だった。
学生が作ったのかというような青臭さを滲ませつつ、なんか無駄に文学的で無駄に映像詩目指している、みたいな感じ。
監督のWiki見ると海外で評価されているみたいね。この映画もいろんな映画祭に出品されていた様子。

なかなか面白い展開にならないなぁと思いながらも我慢して見ていたら結局そのまま終わってしまった。
キャラクターにしろ演技にしろ容姿にしろ、魅力的な登場人物が一人もいない、ってところが致命的な気がする。
特に主人公のキャラクターはひどくないか。
昼間っから飲んだくれているアル中無職で、自分のことを「高等遊民」と呼ぶ。
何をするのも面倒で、世の中達観している風というか斜に構えているというか、つまり思春期か!と突っ込みたくなるようなおっさん。
ぼろぼろに見えるポンチョ(実際にはそういうデザインでぼろぼろではない)がお気に入りで、これがまたダサい。
この主人公のどこに感情移入できるのか。。

突然倒れ、2,3日後に目覚めると血縁以外で一番大事な人の記憶を失うという謎の奇病が東京で発生する。
大事な人っていうのは大体恋人とか。
ミオ(呂美)は元彼テル(草野康太)の記憶を失った。
しかし再び出会った二人は再度恋人になるのだった。

恋人の記憶を失っても関係は継続できるのか?
なんかそういうテーマの映画腐るほどあった気がするが、この映画のテーマはそういうところに無い気がする。
じゃあ何かと言うとよく分からないのだが。
結局無気力思春期おっさんが、深くつながっていた女性との関係から恐れで一度逃げ出したものの、逃げるのをやめて人生を一歩踏み出し始めたっていう成長譚なのかな。おっさんの。
元彼っていうことは一度別れたわけで、そこがずっと引っかかっていたけどその要素はあまり関係なかったっぽい。
全般的に青臭いモノローグが無駄に文学的でわかりづらく、声も聞き取りにくいところが多々あるし、結局のところストーリーはよくわからん。
「なんで泣いてるの?」
「あなたを愛しているから」
ってシーンだけはよかった。セリフ書きだしてみるとこっぱずかしいw

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