製作国:アメリカ / ニュージーランド
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インタビューみたいなドキュメンタリー風に始まる。
ヨハネスブルク上空に突如現れ静止している巨大宇宙船。
突入を試みると、エビに似たエイリアンが大量にいたw
彼らはどうも下っ端で、彼らをまとめていたらしき上層部は皆死んでいたらしい。
人道的配慮から宇宙船の真下にエビ達の居住区を作って住まわせたのだがたちまちスラム化。
地元住民ともたびたびもめて早20年。
ついにエビ達を遠い地第10地区へと移送する計画が始まる。
ヴィカス(シャールト・コプリー)という男が物語の中心のようだが、インタビューで捜査とか裏切りとかいうワードが出てきて、なにやらこの男が何かをやらかしたらしいということがわかる。
圧倒的な情報量と謎を冒頭のこのインタビューや映像で端的に説明する脚本が凄い。
ヴィカスがなかなか糞野郎なのね。
愛する妻がいて妻の父親は上司で頭が上がらず、でも作戦のリーダーに指名されるという大昇進に大喜びしたりするふつうのおっさん。
っていうごく普通のおっさんがエビに対しては結構残虐、というか差別意識が丸出しなのね。
こんな普通のおっさんでもそうなんだからエビに対する差別はごく一般的な感情の世界なんだろう。
MNUの地下ではヴィカスでも引くくらいのエビ実験が行われていたりするし。
であってもやっぱりなんかヴィカスの自分勝手な言動見ていると糞野郎ではあるんだけど。
だからか最後の方で少しまともになるのがかっこいい。
差別していた側に自分がなる、っていう落差を描くには糞野郎である必要があるしな。
スターシップトゥルーパーズから10年でここまで進化したのかと思うくらいVFXが凝っているけど、一応低予算映画らしい。
出演者はほとんど無名俳優で主演のシャールト・コプリーは監督の高校時代の友人らしい。
驚くのはヴィカスのセリフはほぼ全てアドリブとのこと。
宇宙船のただのガソリンみたいな液体にあんな副次効果があるのは大きな謎。

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