2005年2月27日日曜日

映画『バルカン超特急』

1938年 監督:アルフレッド・ヒッチコック
BS2 録画


バルカン超特急 (トールケース)

一人の老女が走る列車から忽然と姿を消した。
老女と知り合いになった若く美しく美脚のアイリス(マーガレット・ロックウッド)は消えた老女を探し始める。
しかし聞く人聞く人皆口をそろえてそんな女性はいなかったと言う。

サスペンスアクションロマンスコメディー。娯楽要素が全て詰まった傑作。
ちゃんと列車が走っているかのように車内にさりげなく影を過ぎらせているんだけど、ちゃんと窓の位置まで考慮されているのね。

映画『猿飛佐助』

1955年 監督:井上梅次
BS2 録画


主演フランキー堺。
地獄に行ったり忍術使ったり本物のフランキー堺がドラムを叩いていたりと破天荒なドタバタ時代劇なんだけど、突き抜け具合がなんか物足りない。
ラストも納得いかん。2枚目と自分で信じつつも結局3枚目な佐助ごときにつらい思いをしてしまった楓さん(雨宮節子)の無残さよ。

映画『王将』

1948年 監督:伊藤大輔
BS2 録画


王将

坂田三吉物語。
伊藤大輔の手により3度映画化されていて、その1作目の阪東妻三郎版。
3作目頃に村田英雄のあの「王将」が大ヒットしている。

阪妻の魅力は全開だし、かなり面白く見れる。
娘に諭されて怒り狂っている所で鏡に映った自分の顔に驚くシーンの阪妻の表情っていったらもう泣くしかないよ。
王将の駒だって忘れた頃に再登場して泣かせてくれる。

2005年2月26日土曜日

映画『荒野のガンマン』

1961年 監督:サム・ペキンパー
BS2 録画


荒野のガンマン

主人公、右腕を負傷していてまともに銃を撃てないの。
銃が撃てなきゃ最弱じゃん。
でもうまいこと事が進むのな。

当時40過ぎていたのに若く美しいモーリン・オハラが息子に捧げる花を摘み摘み戻ってきたブライアン・キースに愛情の笑顔を向けたのだが、キースが「見つからない」と一言発した瞬間笑顔一変険しい顔に変化していくその移ろいの美しさが印象深い。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』

1995年 監督:押井守
BS2 録画


GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

電脳だとか面白いこと考えるな。無線会話ができたり、線があればネットに接続できたり、記憶を外部に移したり。
だけどウイルスやらハッキングが怖い。脳にハッキングだもん。記憶を書き換えられたり操られたり。
(電脳ってピアスがどうこうって問題じゃ既にないよな)
技術が進歩していくと行き着く先は一体どうなっちゃうんだろう?って誰もが考える疑問を近い将来の具体的な像としてリアルに見せられてるような。
生態系の破壊に始まり、人間自身の能力を機械化で強引に進化させていき、一つのプログラムが広大なネット上で新たな生命体として進化して人間と融合し・・・

圧倒的破壊活動を一時停止する戦車に博物館の壊れた天窓から雨が静かに降り注いだり、とかまあかっこいいシーンがいっぱいある。

2005年2月20日日曜日

映画『砂と霧の家』

2003年 監督:ヴァディム・パールマン
at ギンレイホール


砂と霧の家 特別版

これはちょっとあまりいい気分にならない映画だな。
見終わってなんか考えたいこともないし。

ちなみに『フェノミナ』のジェニファー・コネリーが主演している。

映画『やさしい嘘』

2003年 監督:ジュリー・ベルトゥチェリ
at ギンレイホール


やさしい嘘 デラックス版

舞台はグルジア。
祖母エカ、母マリーナ、孫娘アダの3人が暮らしている。
エカの最大の楽しみは一人でパリに行っている息子オタールからの手紙だった。
しかしある日オタールはパリで事故死してしまう。
弟の死を知ったマリーナは事実をエカに伝えるべきか悩んだ末、アダと協力して事実を伏せることにした。

ラストは結構泣ける。
グルジアに生きる3世代に渡る女性や親子の心情が細やかに描写される。
女性監督らしいが、確かにこの繊細さは女性にしか出せないかもなと思わせる映像。

2005年2月19日土曜日

映画『ペイルライダー』

1985年 監督:クリント・イーストウッド
BS2 録画


ペイルライダー

ゴールドラッシュ時代、無数の峡谷の中でただ一つラフッドの支配を受けていない峡谷があった。
ラフッドはこの峡谷を手に入れようと様々な妨害を加える。
妨害に疲労した住民たちは採掘の意欲すら失いかけていた。
そんなときに白銀の馬に乗った牧師(クリントイーストウッド)がやってくる。
神の使いのような死神のような。

牧師は存在感抜群にかつ美しく佇んでいたかと思うと、元からそこには誰もいなかったかのように突然消えてしまったり、神出鬼没でとらえどころがない。
ラストの決闘もまるで暗殺者のように姿をさらさず一人また一人と倒していく。
しかし大ボスとの対決では惜しみなくその姿をさらす。無防備とも言える位平然と敵に向かって歩く牧師。
歩きながら弾丸を補充する余裕まで!
大ボスにありえないくらい超接近して我ここにありと言わんばかりに存在感を見せ付ける。
幻のように現れたり消えたりする緩急が弥が上にもその存在の強さを高めていくのね。
現れる→消える、消える→現れる、の移行をいかに効果的に見せ、存在感の増幅装置にすることができるか、ってところがよく計算されている。
無口で素性も不明。存在感抜群の幻。めちゃくちゃかっこいい。

映画『わたしのグランパ』

2003年 監督:東陽一
BS2 録画


わたしのグランパ

ひるのこうーしゃまどがらーすこわしてまわぁた
13年間刑務所にいた祖父(菅原文太)が戻ってきた。
人を殺して刑務所にいた祖父だが、粗暴な男ではなく、義侠心に溢れたナイスガイだった。
この祖父を中心にメルヘンなストーリーが展開する。

なかなか清清しい。
渋い菅原文太。
思いのほか自然な演技の石原さとみ。
かっこいい浅野忠信。
エロやくざ光石研。
平田満、宮崎美子、伊武雅刀、波乃久里子等出演。

2005年2月17日木曜日

映画『集団左遷』

1994年 監督:梶間俊一

集団左遷

そんなに面白いわけでもないのだけど、見始めたら最後まで見てしまった深夜映画。
なかなか痛快。
7,8年前に一度見ている。

VAIO購入

毎日毎日散々悩んで、NECのダイレクトショップやソニースタイルなどあっちゃこっちゃ物色した挙句、結局ソニースタイルでVAIO TypeS VGN-S93S/S を購入。
納期が3月半ば。ってことで大分悩んだのだけど、演歌番組は直接DVD-RWに録画すればいいと気づいたらひと月くらい待ってもいい気がしてきてVAIOを購入。

2005年2月15日火曜日

HDD付きDVDレコーダー

最近毎日午前0時過ぎまで仕事をしている。
今日は2時くらいに帰宅する。
録画したはねとびでも見るかと思ったら録画できていない。
まさかと思って調べると、やっぱり過去2度起きた現象と同じでHDDのファイル情報の一部が壊れて、録画不可状態になっていた。
あんまし独り言って言わないんだけど何度も「ふざけ~」「ふざけ~」と叫んでしまう。

昨日録画した『まらそん侍』のファイルが完全に壊れ、その前の『BS日本のうた』と前々回の『ラブアンドロイドチェリー』のファイルが結合されてぐだぐだになっている。
他の録画済ファイルの再生はできるが番組の新たなHDDへの録画は不可。
どうもHDDめいいっぱいに録画した状態でカット編集タイトル消去、録画など操作を繰り返していると壊れるらしいと3回目にして確信したところでもう取り返しが付かない。
パソコンに続きレコーダーまでも。
HDDの初期化をすれば直るのだけどHDD内データのバックアップを取らなければならない。
そしてHDDのデータをDVDには焼けるのだが歌番組等編集する必要があって、編集のためにはパソコンが必要になる。が、パソコンがな~い。

悲しみにうちひしがれていた午前4時頃、結構大きな地震がある。

2005年2月14日月曜日

壊れたパソコン

会社のパソコンでいろいろ調べると、どうもHDDの寿命が近くなるとアクセススピードが遅くなるらしい。
じゃあ、やっぱりメッセージ通りHDDが壊れたのか。
2年くらいで壊れるものなのか。
テレビキャプチャーもしていないし、それほど酷使していなかったのだが。

新しいノートパソコンを買う決意をする。

2005年2月13日日曜日

パソコンバックアップ2

バックアップ取るのもえらいいつもより遅いから、もうCドライブだけでいいやと思ってリカバリをする。
CD-ROM入れて再起動したんだけど、リカバリが実行されない。
えっ!と思ってすぐ思い出したけど、内蔵のコンビネーションドライブはそういえば壊れていたんだっけ。
外付けのDVDドライブにリカバリCD-ROMをセットして再起動(BIOSで起動順序変えて)。
リカバリが始まったと思ったらすぐにHDDに異常が検出されましたというメッセージが。
HDDの強制フォーマットを実行しますか?との問いかけにNOと答えてDドライブのバックアップを始める。
さらに動作が重くなった感じで、CD-Rに600M程度のデータを焼くのに4時間かかっても終わらなかった。
夜の12時近くになっていたため、もういいやと思ってキャンセルしてリカバリを実行。
強制フォーマットYES。
フォーマットを実行した様子も無くいきなり自動的に再起動。
再びHDDに異常が検出されたのメッセージ。
なにこれ?
強制フォーマットNOでウインドウズを立ち上げようとしたら、HDDが認識されないといった英語のメッセージが!

ウインドウズの起動すらできなくなってしまった。
何度も何度もいろいろ試すがもうOSを立ち上げることもリカバリすることもできない。
ふてくされて寝る。

2005年2月12日土曜日

パソコンバックアップ

パソコンがね、一ヶ月くらい前からね、起動するのに10分以上かかるの。
起動したら起動したでブラウザにしろエクスプローラにしろウインドウが表示されるまで1分以上かかる。
つまり終始すんごい動作が重い。
「すっきりデフラグ」ってツールでスキャンディング&デフラグを実行したらまるまる24時間かかった上に効果がない。
なんだかよく分からないがとにかく再セットアップすりゃ直るだろうと思って、今日はバックアップを頑張って取る。

2005年2月11日金曜日

池上本文寺の近くに梅園がある。
時期もちょうどいいので友人と見に行く。
梅の木って良さが未だによく分からない。
あの複雑怪奇な枝ぶりは好きだけど、花は質素すぎて。
梅の木が立っている場所にもよるだろう。
人気のないひっそりとしたところに一本寂しげに綺麗な花をつけた立派な梅の木、なんてのは良さそうだな。
梅園はあいにくおばちゃんだらけで。

2005年2月9日水曜日

TV『昭和歌謡大全集』

高峰三枝子が歌手としても活動していたのは知っていたけど映像ゲット!
「南の花嫁さん」を昭和45年に高峰三枝子が歌った映像。

今回司会に玉置宏+補佐的にコロッケが加わっていた。
コロッケは顔の造りは美男子ではないけれど演歌歌謡曲に造詣が深いからなんだかかっこいい男だな。ってちょっと思った。

「○(まる)」

最近昼によく行く店がある。
細長いカウンター席のみの飲み屋で、昼にはランチをやっている「○(まる)」という店。
ランチメニューは丼物だけで、ジンギスカン、牛ソテー、鮪山掛け、等々どんぶりが全て650円。
特別メニューでフォアグラ丼が1000円。
丼には香味そばが付く。
日本料理の修業していた人だと思うのだけど、こないだは特製パスタなんてメニューもあった。
このパスタがすげーうまいの。
トマトベースのパスタにハマチだかなんだか忘れたけど白身の刺身が乗って、しかもバーナーであぶった上にマヨネーズを網掛けして。

今日は丼もの食ってお会計して出ようとしたら、店主のおじさんが「いつも来てくれるから」とバレンタインプレゼントをくれる。
えーっと誤解ないように言うと、個人的にくれたのではなくて常連さんに配っているのね。
俺はまだ3回くらいしかこの店に来てないんだけど、3回も来れば常連、ということでくれた。
袋の中に大量の靴下が入っていて、無難に紺の靴下を貰って帰る。


2005年2月6日日曜日

映画『ピエロの赤い鼻』

2003年 監督:ジャン・ベッケル
at ギンレイホール


ピエロの赤い鼻

あ、主役のおっさんダニー・デヴィートだと思っていた。これフランス映画か。
そういえばこの日メガネ忘れたため、字幕ばっかり目凝らして読んでいた気がする。

この映画、予告編がよくできている。
思わず涙出そうになったくらい。
予告編で感動しそうになったら本編はあまり見ないほうがいいかもしれない。予告編以上の感動は無いだろうから。
それに予告編で本編の主要な部分を全部見れるから本編見る必要ないかも。

監督ジャン・ベッケルは61年から撮っているみたいだから経歴は長い。
『モンパルナスの灯』のジャック・ベッケルと何か関係があるのかと調べてみたらジャック・ベッケルの息子さんだった。

映画『父、帰る』

2003年 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
at ギンレイホール


父、帰る

勝手にほのぼのムービーだと思っていたから余計ギャップに戸惑う。
親子の感情の疎通が波打つたびに身を削られるように痛い。
痛いんだけどラストの唖然さに止めをさされるとぽっかり胸が空洞になって次第に今までの痛みが慈しみに変わる。
人間ってなんてめんどくさいんだろうとうんざりしながらも今このとき一日一日を全身で受け止めながら生きていこう、っていうようなチープで感傷的な説明したって誰にも伝わらないだろう事は重々分かりながらもディテイルを忘れてしまった今これくらいしか書けない。

母と息子二人は父がいなくてもそれなりに幸せに暮らしていた。
ある日兄弟二人が帰宅するとそこに突然父が帰ってきていた。
ベッドで熟睡する父を二人はじっと見詰め続ける。写真でしか見たことないような父。この知らないおっさんが父なのだ。
戸惑いと期待が交錯する。
翌日、父、兄弟二人は車で旅行に出かけるのだが。

ストーリー展開で楽しむ感じではないが、この映画の映像が持つ吸引力は並々ならない。
スクリーン表層では実に淡々としているけれど、スクリーンよりもっと奥深いところで揺ぎ無い大きな力が常に存在しているような。
うーん・・・

調べてみたらこの監督ってこれがデビュー作らしい。
そして兄アンドレイを演じたウラジーミル君は撮影完了後にロケ地でもあったラドガ湖で溺死してしまったらしい。

2005年2月4日金曜日

映画『機動警察パトレイバー THE MOVIE』

1989年 監督:押井守
BS2 録画


機動警察パトレイバー 劇場版

ずいぶん密度が濃くバランスのいいドラマ。
近未来世界に浸かっていると、ふっとアジアのどこかの国のようなノスタルジックなバラック小屋群が映し出されたり。

首謀者ホバの転々とした住居を一つ一つ足でたどる二人の刑事が凄くいい。
夏のけだるい暑さや上司と部下の関係等描写がこれでもかと緻密で面白い。