2005年5月28日土曜日

映画『続・少林寺三十六房』

1980年 監督:ラウ・カーリョン
BS2 録画


続・少林寺三十六房

前作で三十六房を開いた三徳和尚(リュー・チャーフィ)が個性的な弟子と共にどういう活躍をするのでしょう。
と思っていたら肝心のリュー・チャーフィが何の威厳も無く姑息にインチキ薬を売りまわっているではないか。
三徳和尚に一体何が起きたの?
と思ったらどうもリュー・チャーフィは三徳和尚ではなくてカンフーのできないチェンチェという役柄らしい。
劇中三徳和尚の名前は出てくるから一人二役なのか。
それじゃあややこしいから、じゃあチェンチェはどこかで死ぬに違いない。
と思ったら全然死なないどころか少林寺に修行しに旅立っていくではないか。
ぐはっ。少林寺にいた三徳和尚は変なおっさんになっている。

「続」といいつつ、あんまり続編という感じのしなかった少林寺映画。
でも面白い。
少林寺修復工事のための足場を竹で作っただけであんなに強くなるもんかねぇ。
子供の頃に見た少林寺映画で印象が強いのが、竹の足場でなんかやってるシーンで、それはこの映画だったのかも。

今日の出来事

家賃を払いに行こうとしたが金が無いためコンビニに下ろしに行く。
いつもまとまった金を下ろすのだが、なぜか今日はエラーになる。
金額を下げてみると今度はちゃんと出てきた。
あんまし金入っていないのか。

最近家の近くにSHOP99ができて重宝している。
コンビニで金を得た後に寄る。
4点買って412円(103×4)。
店員が袋詰めして僕に渡そうとしたとき、バーコードの読み込み機械に接触したらしく「ピッ」と音がする。
店員はすいませんと言って袋からぱすた屋カルボナーラを取り出しリーダーに当てなおす。キャンセルしているのだろう。
412円で僕は端数を合わせ1012円出したのだけど、おつりがなんかおかしい。400円くらいしかない。
レシートを見るとカルボナーラを一つしか買っていないのに3つも買ったことになっている。
文句を言うと若い女性店員は謝った後電卓を取り出し計算を始める。
とりあえず受け取ったおつりを返す。
店員が「412円です。1022円受け取ったから・・・」と言ったあとなんか固まっている。
「いや、1012円出したのでおつりは600円だと思う・・・」と言うと「いえ、1022円受け取りましたよ」と妙に語気強く言い張る。でも僕のほうは見ずに俯いたままで。
この見た目は中学生みたいだが声や言葉遣いはおばさんっぽい店員は「では10円お返ししますからそれで1012円受け取ったことでよろしいですか?」と言って10円差し出してくる。
もう面倒なので10円を受け取った後、おつりの600円を受け取る。
・・・10円得した。

その後、大家の八百屋に行って家賃を手渡しする。
いつもはみかんをくれるのだが、今日はトマトをくれた。
晩飯は簡単に煮込みうどんでも作ろうかと思ってSHOP99で豚のひき肉を買っていたのだけど、予定変更してひき肉とトマトでパスタを作る。
トマトは酸味があってかなり旨かったけど、なんかひき肉と合わない。ミートソースなんかトマトとひき肉だから合わないはずないんだけどな。
どろどろに混ざんなきゃ駄目なのか。


2005年5月20日金曜日

映画『片腕カンフー対空とぶギロチン』

1975年 監督:ジミー・ウォング
BS2 録画


片腕カンフー対空飛ぶギロチン

片腕ドラゴン師匠の講義によると、丹田に気を溜めると体が軽くなるらしい。
何も入っていない竹篭のふちを立って歩けるくらいに。
でもそれは初歩中の初歩で、次の段階に行くと壁を歩けるらしい。
・・・いや、無理でしょう。体が軽くなったところで壁はちょっと。
と思っていたら弟子たちの前で見事壁を歩いてみせた片腕ドラゴン!
しかも壁じゃあきたらず天井まで歩くという超絶技を見せてくれる。
体が軽くなって天井歩けるってつまり空を飛べるってことだよなぁ。凄いやつだ。

この作品は『片腕ドラゴン』の続編らしい。
前回倒した奴の師匠が空飛ぶギロチン使いの老人。
空飛ぶギロチンとはチェーンの先に付いた赤い帽子で、帽子の内側と外側には刃物が付いている。
チェーンで帽子をぶんぶん振り回してバヒューンと投げれば人の頭にすぽっと入り、チェーンを引っ張れば帽子と一緒に人の首がおまけに付いてくる仕組み。
最強の老人と最強の片腕宇宙人が激突する、のかと思いきや。

ストーリーの前半を占めるのが各国の腕自慢が集まった武道大会で、ムエタイの猿やらヨガ使いで腕が伸びるインド人やら奇人変人がたくさん出てくる。
この大会において片腕ドラゴンはただの観客。
その強さの披露は後の展開まで温存される。
一体天井まで歩いてしまうこの男はどれだけ強いのでしょう。期待が高まります。
武道大会では出場していた一人の男が、無刀流と名乗りつつ仕込み刀で相手を刺殺した。
それに気付いた片腕ドラゴンは「何が無刀流だ」と言いつつ続けて「やるな。参考にしよう」とのたまう。
この台詞に「ん?」と思いつつ大して気にしなかったのだけど、ここでとっとと気付くべきだった。
片腕ドラゴンって武術的にはそんなに群を抜いて強くはないのね。彼が強いのは知略(?)に優れていて・・・というか非常にせこいから強いのね。
せこいっていうのは片腕ドラゴンがというかそれを演じた監督でもあるジミー・ウォングという人がせこい。
この監督の美学やセンスは一般人には計り知れない。
『怒れるドラゴン 不死身の四天王』でもそうだったけど、この不自然さを不自然なまま強引に押し通す気概と、状況展開の繋がりにこだわらない大人ぶりと、見事なまでに繰り返す肩透かしと、姑息でも勝ちゃあいいんだよという勝利絶対主義と、残虐さとコメディーの融合による「はい?正義って何?」の問いかけは、はまると怖いものがある。
残虐非道な奴ら(敵も味方)を全て愛すべき人物に見せてしまうというただならぬ技術を持った博愛主義者。

サントラは70年代前半に活躍したジャーマンロックのNEU!(ノイ)。
ノイ!のアルバム曲を無断使用しているらしい・・・
ノイ!にしろギロチンの飛ぶ効果音にしろ、なかなか音に対してセンスのいい監督さんだ。

ジミー・ウォングという人は60年代末、『獨臂刀』で片腕剣士を演じてアジアのスーパースターになる。
しかしひき逃げ事件やら黒社会との癒着やらいろいろあって台湾に逃れる。
70年代には『片腕ドラゴン』や『スカイ・ハイ』等に出演し人気を回復。
80年代以降はプロデューサーとして活躍。黒社会の顔役となり、香港・台湾映画界の影のドンとしてかなりの影響力を持つ人物、らしい。

2005年5月15日日曜日

映画『靴に恋して』

2002年 監督:ラモン・サラサール
at ギンレイホール


靴に恋して

映画が始まるといきなり呆けた顔で空を見上げる女性のアップでびっくりした~。
スペイン映画。
5人の女性が出てくる。

5人の女性って5人の美女じゃない。
役の年齢設定も40代が3人と20代が2人。
偏平足の女アデラ役は『オールアバウトマイマザー』で鼻がひん曲がった心清らかな女装の男婦役をやっていたアントニア・サン・フアン。
むむぅ~。顔が大きい。
小さい靴を履く女イザベル役の人はマイケルジャクソンみたいなスティーブ・ブシェーミみたいなおばさん。
高級官僚の妻役でアデラに言わせれば「彼女洗練されているわね」って事なんだけど、少しも納得できないところが凄い。
スリッパを履く女マリカルメン役のおばさんは、まあ普通の肝っ玉母さんって感じ。
スニーカーを履く女アニータ役の人はどっかで見たことあると思って、僕は『マグダレンの祈り』に出ていた人に違いないという結論に至ったものの、今調べてみると全然違かったや。
アニータは精神障害者という設定。
盗んだ靴を履く女レイレ役にナイワ・ニムリという女優さん。
エキゾチックで魅力的な顔立ちしている。
23歳の設定だが1972年生まれだから実際は30近い。

新しい恋の始まりに心ときめく女が3人。
恋人に別れを告げられていつまでも受け入れることが出来ずにひたすらしがみ付こうとする女が1人。
結婚したものの夫がすぐに急逝して、夫について来た子供2人を女手一つで頑張って養う女が1人。
この5人の女性の群像劇なんだけど微妙にお互い繋がりがあったりする。
マイケルジャクソンを含んだおばさんだらけの映画だけど、思いのほか面白かった。

映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』

2003年 監督:フランソワ・デュペイロン
at ギンレイホール


イブラヒムおじさんとコーランの花たち

1960年代、パリの裏町ブルー通りに暮らす13歳のモモ(ピエール・ブーランジェ)は父親と二人暮らし。
父親は仕事が上手くいっていないのかいつもくら~い。
家族の愛に飢えるモモの専らの関心は早く大人になることで、家の窓から見える街娼を買って初体験を済ませる計画を立てる。
計画は上手くいき、見事大人になったモモ。
しかし生活がどう変わるというわけでもない。
向かいの食料品店でいつものように食料を万引きして小遣いを浮かす。
この食料品店の店主がトルコ移民の老人イブラヒム(オマー・シャリフ)なのね。
イブラヒムはモモの万引きなど昔からお見通しだったけれど、モモの家庭環境を知っているイブラヒムは暖かく見守っていた。
ある時モモはこのろくに話をしたことも無い店主が自分の万引きを知っていた事を知り、それからモモとイブラヒムの間が急速に接近していく。

老人イブラヒムと少年モモの心の交流がみずみずしく描かれる。
幸せな人だけが笑っているのじゃなくて、いつも笑っている人が幸せになる、って教えは面白い。街娼や好きな子には通用しても父親には通用しなかったり。
ラストはこれからモモはどう生きるのだろうっていう過程に対する期待があっさり流されて普通な展開で終わってしまう。
まあ、それでもイブラヒムの故郷に近い村でモモの後をずっと付いて来た子供のなんともいえない表情が素晴らしかったからそれなりに満足。

2005年5月14日土曜日

映画『怒れるドラゴン 不死身の四天王』

1973年 監督:ジミー・ウォング
BS2 録画


怒れるドラゴン 不死身の四天王

街の名士ですかした七・三男フー。
義賊きどりの遊び人シャオ・パオ(ジミー・ウォング)。
カンフーの師匠だが人を殺めてしまったことで酒びたりの日々を送るウー。
小ボスの山賊にぼこぼこにされたむっつり男サム。
の4人が不死身の四天王。

普通敵地に赴く男4人が並んで歩いているシーンを撮れば、かっこいい、となるはずなのに少しもかっこよく見えないところが恐ろしい。

映画『少林寺2』

1983年 監督:チャン・シン・イェン
BS2 録画


「少林寺 2」 アルティメット・エディション

これは以前見たときたいして面白くなかったのだけど、録画したからついでに見てみる。
ツーなのに。
全くの別物映画。
主演はリー・リンチェイで出演者も1に出ていた師匠ユエ・ハイやフー・チェンチャンや悪のボスだった将軍ユエ・チェンウェイやらが出ている。
ユエ・ハイが親父役っていうのは分かるけど、1でリー・リンチェイと同門だったフー・チェンチャンがユエ・ハイと兄弟という設定なのはちょっと。
天龍(ユエ・ハイ)には小さな息子が7,8人いてその内一番年長の三龍がリー・リンチェイ。
子供たちは皆10歳くらいかな。リー・リンチェイだけが20歳くらいと年くっている。
子供たちは天龍を本当の親父だと思っていたけど実は山賊に襲われていた村の孤児を天龍が拾って育てていたのね。
事実を知った子供たちはそんな天龍に感謝の言葉を述べるのだけど、いやちょっと待て。三龍は拾われた当時10歳くらいなんじゃないの?覚えてないの?
もしや当時20歳のリー・リンチェイは他の子供と同じ10歳くらいという設定だったのかな。
でも三鳳と結婚しようとしているし・・・

まあ細かな設定はどうでもいいとして、全体的に1と違ってコメディー要素が多くほのぼの系になっている。あまり笑えないのだが。
細っちょろくて生意気なガキがたくさん出てくるのだけど、ただのガキじゃなくてどいつもこいつも人間離れした動きをする凄い奴らだった。

三鳳役のホァン・チューイェンはミシェル・ヨーより凄い武道家なんじゃないのってくらい強い。美人だし。
他になんの作品に出てるのだろう?
この人リー・リンチェイの前妻らしい。

映画『少林寺』

1982年 監督:チャン・シン・イェン
BS2 録画


「少林寺」 アルティメット・エディション

リー・リンチェイ主演の傑作カンフー映画。
もう何度も見たのだけどテレビでやっていたからなんとなく録画して見る。

坊主たちが人を殺す殺す。そして犬を食う。
「よろしい。殺せ。殺すのだ~!!」

この人間離れした体術によるカンフー演舞は何回見ても驚きだ。
特にリー・リンチェイが修行を行う様子を四季のセットで表現するシーンはこの映画の最大の見せ場になっている。

2005年5月8日日曜日

GW

GWは3ヶ月ちょっと分の雑記を書いているだけで終わった。

2005年5月5日木曜日

映画『少林寺三十六房』

1977年 監督:リュー・チャーリァン
BS2 録画


少林寺三十六房

ただの塾生だった青年が清兵に親や友を殺され復讐を誓い、少林寺にたどり着く。
少林寺に入り1年間も真面目に毎日掃除だけをしていた青年は、武芸を学びたいものはいつでも自由に三十五房で修行ができるのだと知り愕然とする。
そんで三十五房で修行開始。
力もなく弱弱しかった青年が房の修行を一つ一つクリアしていくことで逞しく成長していく。
そんで復讐。

この映画は2004年にDVD化されているが、それまでは長らく見たくても見れない伝説の映画だったらしい。
何年か前まではテレビで頻繁に放送していたけれど、版権がアメリカに買われて以来さっぱり放送されなくなりビデオ化もされていなかったんだって。
子供の頃に見た記憶があるから80年代前半頃までには放送していたのだろうな。

主演はリュー・チャーフィ。
この人キルビルのVOL1と2に出ているらしい。
1だとオーレンイシイの私設軍団クレイジー88のリーダージョニー・モーで、2だとパイメイ。
あと、ジャッキーチェンの蛇拳や酔拳で白髪細目の老師匠を演じていたユエン・シャオティエンが腿房の一つ前の房の住持役で出ている。

2005年5月1日日曜日

新国劇『瞼の母』

BS2 録画
新国劇総出演の『国定忠治』を録画したのだけど島田正吾さんが2004年の11月に他界したため、その追悼番組に変更されていた。(録画したは2004/12/4)
昭和36年明治座での『瞼の母』が放送される。
こいつは面白い。特に後半の母(久松喜世子)と忠太郎(島田正吾)のやりとりでの絶妙な間は観客をぐいぐい世界に引き込んでいく。
演劇は好きじゃないのだけど思わず最後まで見てしまった。