2007年6月24日日曜日

映画『フラガール』

2006年 監督:李相日
at ギンレイホール


フラガール(スマイルBEST)

もう蒼井優しか覚えてない。
蒼井優って初めて見た。
登場シーンは全然印象に残らなかったのだけど、段々魅力的になっていって、そしてラストのフラダンスは圧巻。
フラダンスは集団に埋もれさせないで、チームのリーダーという位置付けから自然と蒼井優のソロダンスシーンが用意される。
蒼井優のソロダンスのできの素晴らしさだけで満足です。

他に印象に残ったのは襖をこじ開けた時に現れた徳永えりの表情と静かに存在感を放った富司純子くらいかな。

映画『武士の一分』

2006年 監督:山田洋次
at ギンレイホール


武士の一分

ギンレイホール凄い行列。
オダジョーの『ゆれる』以来。
キムタクはまだ人気あるんだねぇ。

監督山田洋二。
主演木村拓哉。
キムタクは器用だなぁ。なんでもそつなくこなすし。
その器用さがなんの魅力にもならないところが悲しい。
でも庭先での素振りのシーンは結構迫力あって面白かった。

立ち回りのシーンはどうなんだろう。
一足一刀の間合いなんか何歩も踏み越えたところで対峙しているから怖くてしょうがない。
だって手首をちょっとひねって刀を横に薙げば相手の銅を簡単に切れる距離だし。
横に切らなくても立ち位置そのままで手だけ動かしてひょいと突けば相手を貫通です。0.1秒もかからない動作をどうやってかわせるというのか。

しっかしCGのハエはちゃっちかったな。ただでさえうさんくさい雰囲気を放った映画なのに。

でも別にそんなにつまらなかったわけじゃなくて普通に楽しんだ。
原作藤沢周平だし。どうやってもつまらなくはならないはず。
ラストでキムタクが妻の手を握った時は思わずうるっと来そうになる。
そのまま畳み掛けられたらやばかったけど、その後が妙に間延びするので冷める。

2007年6月19日火曜日

映画『69 sixty nine』

2004年 監督:李相日
TV 録画


69 sixty nine

映画化されていることすら知らなかったのだけど、結構話題になっていたのかな。
有名どころの名前が連なっているし。
主演妻夫木聡。
村上淳、岸部一徳、國村隼、原日出子、小日向文世、新井浩文、安藤政信、豊原功補、井川遥、水川あさみ、与座嘉秋、柴田恭兵、柄本佑、等など。
脚本宮藤官九郎。

出だしはノリよく好調。
段々あきる。
ノリのいい映画でノレなかったらきつい。
クドカン好きの人なら楽しいのかもしれないけど。
ギャグが笑えずノリにもついていけないという自分のおっさんぶりを確認できる映画。
舞台は1969年だけど少しも1969年の匂いがしない。
この時代の音楽や雑誌、テレビなどの風俗がふんだんに取り入れられているものの、却ってうっとおしい。
この時代を経験している年代の人より、ひたすら楽しいことを追い求め続け実行する若いパワーに共感できる若者やクドカン好きの人なら楽しめるんだろう。

そもそも原作って「楽しければ何やってもいいのさ」っていうだけの話だったっけ?
彼らの行為を非難する大人は悉く嫌な大人として描かれる。
警察沙汰の行為を無批判に肯定するのであればそれはそれでいいのだけど、どうせそうするならもっと徹底的に無自覚無反省に、無茶苦茶に描いて欲しい。
だから警察に呼び出されて反省しかけるシーンなんていらないじゃん。
たいした考えもなくやりたいことをやっていた主人公が周りに多大な迷惑を与えたうえに親友との友情も崩れかかり、そこからあの超越的な行動力がどう変わっていくのだろうと一瞬期待しちゃったよ。
結局反省しかけた主人公は「いい」大人達に肯定されることで正当化され、「楽しければ何やってもいいのさ」という論理が力を付けて復活する。
「いい」大人に肯定されたことで主人公は反省する必要なんてなかったんだと悟る、というプロセスがあまりに明確に示されるために湧き上がるごつごつした違和感。

校舎にペンキであんなに落書きして、それを必死にごしごしこすって消すのは何もしていない生徒達。
俺だったらきれるよ。どこぞの馬鹿のためになんでこんなことしなければいけないのかと。
そんなどこぞの馬鹿をかばって支持する生徒達の気が知れない。

2007年6月10日日曜日

映画『あなたになら言える秘密のこと』

2005年 監督:イザベル・コイシェ
at ギンレイホール


あなたになら言える秘密のこと

難聴の女性ハンナ(サラ・ポーリー)は職場の工場から一ヶ月の休暇をとるように言われる。
長距離バスで知らない街にやってきたハンナは、看護士の資格を持っていたことから事故でひどい火傷を負った男の看病をすることになる。
患者は海の中にぽつんと建てられた油田掘削所にいた。
広大な海上に不動にそびえる閉ざされた空間で、よくしゃべる患者のジョゼフ(ティム・ロビンス)の看病やこの孤島に住む変わった人達に接しながら、無口で無表情なハンナが次第に変わっていく。
変わっていく、というか戻っていく、か。

イザベル・コイシェとサラ・ポーリー、『死ぬまでにしたい10のこと』のコンビの作品。
この監督の作品はにぎやかではないのだけど、登場人物が物語好きでよく喋る。
前作ではそれがかったるかったのだけど、こっちはなかなか面白かった。
静かで確実な時間の流れがより洗練された感じ。

キャストを見るとレオノール・ワトリングの名前がある。
どこに出ていたの?と思うとジョゼフの親友の妻役になっているから、写真とほんのワンシーンのみの出演か。

映画『ボビー』

2006年 監督:エミリオ・エステヴェス
at ギンレイホール


ボビー BOBBY

ロバート・F・ケネディが暗殺された1968年6月5日。
暗殺現場のアンバサダーホテルに居合わせた人々の長い長い一日がグランドホテル形式で描かれる。
ロバート・F・ケネディ暗殺をめぐってのストーリーじゃなくて、ケネディとはほとんど関係のない普通の人々の群集劇となっている。
ベトナム戦争、人種差別、マーティン・ルーサー・キング暗殺、大学のストライキ、アンディ・ウォーホールが撃たれ、そしてロバート・F・ケネディ暗殺。
激動の1968年の世相がそこに生きる普通の人々の目を通して巧みに映されていく。
ばらばらに見ていた人物が実は夫婦だったり等々次第に関係がつながっていったり、結局この人たちは暗殺となんの関係があるのよ、っていう疑問はラストでがっちり一致するし、群集劇の展開は結構巧みで面白い。
各組のエピソードもなかなか面白い。
特に厨房で働くホセ(フレディ・ロドリゲス)を中心としたエピソードはほんのりとした温もりが心地よい。
他のエピソードは、いろいろありすぎて忘れた。
登場人物が多いと楽しいことは楽しいのだけど、何がなんだかわかんなくなって眠い。

登場人物が豪華。
アンバサダーホテルの元ドアマン役にアンソニー・ホプキンス。
ホテルの支配人にウィリアム・H・メイシー。この人は何の映画でどんな役やってもウィリアム・H・メイシーだってわかる独特な顔しているよな。スティーブ・ブシェーミや、原健策系の。
ウィリアム・H・メイシーの妻役にシャロン・ストーン。もうすぐ50だよ、この人。美容師役で化粧も厚め。
ウィリアム・H・メイシーの愛人役にヘザー・グレアム。魅惑のベイビーフェイスももうすぐ40。
落ち目の大歌手役にデミ・ムーア。うーん。
その夫役に監督脚本もしているエミリオ・エステヴェス。
デミ・ムーアの本物の夫アシュトン・カッチャーも薬の売人として出演。
社交界の名士役にはエミリオ・エステヴェスの父親マーティン・シーン。
その妻役にはぐっと若いヘレン・ハント。
ベトナム行きを免れるために結婚を決めたカップルにイライジャ・ウッドとリンジー・ローハン。
リンジー・ローハンって体中しみが目立つ子だなと思って見ていたのだけど、よく知らないので調べてみるとこの人大人気のアイドルらしい。
ネットで写真を見ると映画と全然違う。しみは演出?

2007年6月9日土曜日

映画『現金に体を張れ』

1956年 監督:スタンリー・キューブリック
BS2 録画


現金(ゲンナマ)に体を張れ

出所したばかりのジョニー(スターリング・ヘイドン)はさっそく次の犯罪計画を立てる。
集められたのは犯罪とは縁のない普通の人々。ただ、彼らは金が必要だった。
競馬場の売上金を盗み出す大きなヤマ。
緻密な?犯罪計画の全貌は実行されるまで明かされない。
犯罪の実行シーンでは各人物のその日の動きを何度も時間を遡りながら描いていく。ナレーションが説明しながら。
リアルタイムな進行に水を差すようでいながらこれが思いのほかテンポがいい。

ラストの潔い諦めと刑事のシンメトリーが最高にかっこいい。
それにしても馬券売りは従業員口のドアを中から開けるだけの役なんだけど、こいつ必要?

2007年6月3日日曜日

雑記一覧作成

あの映画いつ見たんだっけと必死に探す時がたまにあるのでいろいろ考えてGoogleのページ内検索ボックス入れてみたけど僕のページの内容はGoogleに引っかからないので使えず。
とりあえず雑記タイトルの一覧でも作りたいと思いつつ量があるので面倒くさい。
まあローカルで動作する簡単なtoolでも作ってHTML編集してからWebサーバにアップすればいっかと思う。

Cで作ればすぐできそうだけど勉強がてらシェルスクリプトとrubyで作ろうと思う。
とりあえず必要なtoolは2つ。
1.Aタグによる文書内リンクを全雑記ページに挿入するtool
2.全雑記ページから雑記タイトルとAタグを抽出して雑記一覧HTMLを出力するtool

一つ目は簡単そうなのでシェルスクリプトで。
cygwin上で作成。
文字コード間違えたりしてすげえ苦労する。
しかも1行ずつ読み込んで吐き出す(該当行ならAタグ挿入)なんていう作りをしてしまったため致命的に性能が悪い。
でも一回しか実行しないものなのでとりあえず保留。

二つ目をrubyと思ってネットで勉強していたのだけどいいページが見つからなくて目的の処理をさせる道程がさっぱりイメージできず。
なので即諦めてこれもシェルスクリプトで。
一つ目のシェルをベースにしたのでリンクとタイトルの抽出を「1行読み込み→文字列比較」で作ったらやっぱりくそ遅い。
でも抽出対象行をgrepで絞り込んでからパターンマッチしてみると結構早くなる。
と、toolの方はとりあえずちゃんと動いたからいいのだけど、作成された雑記リストが微妙。
一覧として単にだらだら出力しただけなので結局あってもなくてもあまり変わらない気がしないでもない。

ついでに、雑記ページの上の方にある履歴を毎月手で全ファイルいじっているのが面倒なのでこれもシェルスクリプトで。
ついでに、toolを動かした時に勝手に作るバックアップファイルをdiffとった後に削除するtoolも作成。