TV 録画

映画化されていることすら知らなかったのだけど、結構話題になっていたのかな。
有名どころの名前が連なっているし。
主演妻夫木聡。
村上淳、岸部一徳、國村隼、原日出子、小日向文世、新井浩文、安藤政信、豊原功補、井川遥、水川あさみ、与座嘉秋、柴田恭兵、柄本佑、等など。
脚本宮藤官九郎。
出だしはノリよく好調。
段々あきる。
ノリのいい映画でノレなかったらきつい。
クドカン好きの人なら楽しいのかもしれないけど。
ギャグが笑えずノリにもついていけないという自分のおっさんぶりを確認できる映画。
舞台は1969年だけど少しも1969年の匂いがしない。
この時代の音楽や雑誌、テレビなどの風俗がふんだんに取り入れられているものの、却ってうっとおしい。
この時代を経験している年代の人より、ひたすら楽しいことを追い求め続け実行する若いパワーに共感できる若者やクドカン好きの人なら楽しめるんだろう。
そもそも原作って「楽しければ何やってもいいのさ」っていうだけの話だったっけ?
彼らの行為を非難する大人は悉く嫌な大人として描かれる。
警察沙汰の行為を無批判に肯定するのであればそれはそれでいいのだけど、どうせそうするならもっと徹底的に無自覚無反省に、無茶苦茶に描いて欲しい。
だから警察に呼び出されて反省しかけるシーンなんていらないじゃん。
たいした考えもなくやりたいことをやっていた主人公が周りに多大な迷惑を与えたうえに親友との友情も崩れかかり、そこからあの超越的な行動力がどう変わっていくのだろうと一瞬期待しちゃったよ。
結局反省しかけた主人公は「いい」大人達に肯定されることで正当化され、「楽しければ何やってもいいのさ」という論理が力を付けて復活する。
「いい」大人に肯定されたことで主人公は反省する必要なんてなかったんだと悟る、というプロセスがあまりに明確に示されるために湧き上がるごつごつした違和感。
校舎にペンキであんなに落書きして、それを必死にごしごしこすって消すのは何もしていない生徒達。
俺だったらきれるよ。どこぞの馬鹿のためになんでこんなことしなければいけないのかと。
そんなどこぞの馬鹿をかばって支持する生徒達の気が知れない。

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