at ギンレイホール

ブロードウェイのミュージカルの映画化。
グッモーニングボーールチモアー
っていうオープニングナンバーの華々しいサビにはグワっと引き込まれる。
主人公はちびでおでぶな女の子トレーシー。
トレーシーはおしゃれや流行に敏感で「コーニー・コリンズ・ショー」というダンスと歌のTV番組が大好きだった。
彼女の夢はいつかこの番組に出演して憧れのリンク君と一緒に踊ること。
流行に敏感なトレーシーはヘアスプレーを使って流行のビッグヘアーにしている。
背が小さくて太っていてリベラルな発言をして流行の最先端を行く女の子、って「小生意気」っていってなんか同級生からいじめの対象になりそうな気がするけどそうはならない。
だってミュージカルだしね。
いじめはコミカルにならなきゃいけないんだから。学校のクラスのいじめじゃどうやっても陰湿にしかならないし。
いじめは「コーニー・コリンズ・ショー」のメインメンバであるアンバー(ブリタニー・スノウ)とその親で番組も仕切っているベルマ(ミシェル・ファイファー)によって行われる。
いじめというかチビでデブで可愛くない女の子に対する嫌悪(差別)なんだけど、なにしろこのいじめには味方がいない。
なぜならトレイシーは皆から愛されているから。
そんな差別するやつは許しませんって事でこの親子は最後にみじめになっちゃうんだけど。
かわいそうなのはアンバーで、番組のメンバーから嫌われていて、トレイシーよりむしろこっちの方が悲惨ないじめにあっているように見える。
こんなに可愛いのに。
トレイシーの両親役が凄い。
ジョン・トラヴォルタとクリストファー・ウォーケン。
トラボルタの方がママ。
トラボルタはともかくクリストファー・ウォーケンまで歌って踊っている!
でもそういえばスパイクジョーンズが撮ったFatboy Slimの「Weapon Of Choice」で一見奇妙だけど長年踊っている人のような見事なダンスを披露していたっけ。
と思ってちょっと調べてみたらクリストファー・ウォーケンは「幼い頃からダンサーとして舞台を経験。16歳の時、エリア・カザン監督の舞台でブロード・ウェイにデビュー」という経歴があるらしい。知らなかった。
多才だなぁ。
むぅ。それにしてもトレイシー役の新人ニッキー・ブロンスキーはトラボルタに似ている。
トレーシーのサクセスストーリーなんだけどそのトレーシーが非凡なダンスと歌の才能を見せ付けるシーンがあまりに少ない気がする。
そこを存分に見せないと番組のメンバになれたり人気の出た理由がお情けや物珍しさってことになっちゃうじゃん。
トレーシーの親友ペニー(アマンダ・バインズ)はいつもチュッパチャップスみたいな飴を舐めている。
目を見開いて驚く表情を「可愛い表情」として多用するんだけど、最近よくこの表情を見るなと思ったらソフトバンクのCMでキャメロンディアスがやっていたな。
流行ってんのか?というかアメリカ人がよくやりそうな表情ではある。
ハイテンションな音楽で楽しいことは楽しいしカメラワークも音楽のテンポに合わせて巧みなつなぎて面白いんだけど、さすがに少し疲れる。
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