2008年8月3日日曜日

映画『ラスト、コーション』

2007年 監督:アン・リー
at ギンレイホール




158分もある。
アン・リーはなんでいつも長い作品ばっかり撮るんだ。
この映画だって絶対90分程度に短縮できる。
と、観る前からここにこう書こうと決めていたのだけど、実際観てみると結構面白いし、158分が全然苦ではなかった。

第二次大戦中の中国。
女子大生のワン(タン・ウェイ)は汪兆銘政府の重要なポストにつく(つくことになる)イー(トニー・レオン)に接近を試みる。
日本と手を組もうとする裏切り者を暗殺するべく。
抗日運動にそんなに興味はなかったワン。
所属する演劇部のちょっと気になっているイケメンのクァン(ワン・リーホン)が熱心な抗日派であることからワンを含めた演劇部の面々は夏休みの間を利用してイー暗殺の拙い作戦を決行したのだった。
作戦は運悪くというか運良く失敗するのだが、一歩踏み出してしまった彼らはもう後戻りできないところまで来てしまっていた。
運命の分かれ道。
数年を経てから作戦は再び実行される。
貿易商の妻として再びイーに接近するワン。
美しく魅力的(肉感的)なワンをほっておけるわけが無く。

ちょっとしたきっかけで生と死が簡単に反転するような状況にさらされた男女は分離できない憎しみと愛を体でぶつけ合う。
体でぶつけ合うんだからそこは全てさらさなければ表現にならない。
黒くて長い乳首だってへこへこ腰を動かすところだって全てさらさなければ。
映倫によってモザイクかかっているけど。

トニー・レオンが40半ばなのに凄くかっこいいし濡れ場も惜しみなく全ての姿をさらすのね。
どんな姿をさらしてもかっこいい男。どんな年齢でもかっこいい男。
あの優しい微笑みで世界中の女性が落とされる。
そしてワン役のタン・ウェイ。
オーディションで選ばれたらしいが凄い女優を的確に抜擢したもんだ。
美肌の美人。佇まいを見ているだけでうっとりする魅力。
複雑な心情をものにする演技。
そして濡れ場。
脱ぐなんて思ってないところであんなに全てをされけ出されたら結構びびる。

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