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![百万円と苦虫女 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61BLuNiUMZL.jpg)
蒼井優です。
『はちみつとクローバー』でなんか微妙と思っていたけど、やっぱり蒼井優は日本が誇る若手トップ女優だったと再確認。
一挙手一投足に注目です。
そんなに可愛いわけでもないのに時折びっくりするくらい透き通った表情をする。
透き通って何もないんじゃなくて美も醜も強さも弱さもいろんなものが詰まって行き着いた美なのね。
まさに事件。
そこにいるだけでも事件になる映画役者はそういない。
監督にとってはただ映すだけでそれなりに映画になるので楽といえば楽なのかもしれないけど、その事件を生かすも殺すもやっぱり監督次第。
そういう意味ではこの作品は蒼井優をイメージして書き上げられた脚本というだけあって、中心に据えられた蒼井優という存在の魅力をこれでもかと堪能できる。
で、ストーリーだけど、ひょんなことから「寝とけばよかった」ということで留置所に入れられた佐藤鈴子(蒼井優)が主人公。
シャバに出て家に戻り、家族は出所を祝って豪華料理をふるまってくれるのだがなんだかおかしい。
まず私立中学の受験を控えた弟の怒りが爆発して続いて父の不倫問題から両親がいがみ合い。
絶妙なハイテンポのカット割りカオスの締めは「百万円溜まったら出て行きます」。
海へ、山へ、そして地方都市へ、と百万円たまるごとに転々とする鈴子。
生意気な弟は実は学校で深刻ないじめにあっている。
だから本人にとって私立中学への進学は必須。
姉が留置所に入ったなんて受験の内申に響く。
姉を恨んで責めるがそれでもやっぱり姉を慕っているのね。
そこがかわいい。
姉弟が二人で手をつないで団地に帰るシーンなんて凄く温かい。
姉が家を出た後も弟はこの「強い」姉と手紙でやり取りし、勇気をもらってついにいじめっこに挑みかかるんだけど・・・泣ける。
蒼井優の恋人役に森山未來。
この人はあと5年はいつものかっこつけ走りで食っていくんだろうな。
過去を話して逃げる鈴子の腕をつかむシーンやら、呆然と鉢に水をやっている所から一転走り出すシーンとか、自転車を乗り捨てて駆け出すシーンとか。
佐々木すみ江はここ20年近く全然見た目が変わっていない気がするのだけど気のせいかな。
なんともう80歳。
蒼井優、ってこんなに痩せてたっけ。
宮沢りえや今井美樹なみに細い。
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