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勘違いは人生最高の悲劇であり喜劇である
っていう冒頭の字幕に、そうだよなぁ、勘違いで悲しいことになっても後になれば笑い話になったりするしなぁと感慨にふけっていると、くさいプロポーズドラマが始まる。
どう見てもコメディー的扱いで撮影されていながらも万一これが大真面目だったりしたらどうしよう、とあたふたしていると、架空の映画の撮影だった、というオチだったので安心。
それにしてもこんなくさいプロポーズドラマの映画は絶対ヒットしないでしょう。
そんな劇中映画のプロデューサー南克之(宅間孝行)が主人公。
と、それよりもオープニングで流れたキャストにちょろっと表示された「飯島ぼぼぼ」って名前が気になってしょうがない。
なんというネーミングセンス。
「ぼぼぼ」って3文字だからまだ許されるのかもしれないけど、2文字だったら駄目じゃん。
ちなみに升毅を「ますたけし」と読むと最近知った。それまでは2文字目を「かく」って読んでたからな。人前で升毅の話をする機会が今まで無くて本当に良かった。
南克之は小さな映画プロダクションの社長でそれなりに成功している。
高校時代からの憧れだった雪(永作博美)とも結婚できた。
順風万般なんだけど若い女と不倫している。
そして離婚。
どろどろ、じゃなくて雪は笑顔で判子を押した。
雪は克之が子供をほしがっているのに子供ができないことに負い目を感じて離婚にOKしていた。
一方克之は子供のこともあるがそれよりも雪が高校時代にずっと一緒に仲良く連れ添っていた中垣(窪田正孝)という男の存在を気にしていたのだった。
雪は今でも中垣のことを想っているらしい。
離婚後、雪は体調不良を訴え、病院で「あと三ヶ月」と告げられる。
雪の友人石川えり(鈴木砂羽)づてにその事を聞いた克之は今の自分が雪にしてやれること、中垣に会わせてやること、を実現するべく奔走する。
現代と高校時代が交互に描かれ、テンポもよくて楽しい。
途中で冒頭の「勘違いは~」のフレーズを思い出すと、ああきっとそういうことだろう、と誰もがラストのネタを予測できるのだけど、実はこれが脚本に巧みに組み込まれた罠なんだな。
目の前に分かりやすい謎を突きつけられるとその奥にあるもう一つの謎が隠される。
かなり秀逸な脚本。
泣けて笑えて幸せになって。
主演の宅間孝行は高知東生や寺脇康文系のがたい。
驚きなのは監督脚本のサタケミキオと宅間孝行は同一人物なのね。
映画見てるときはまさかこの人がこんな脚本書いているなんて夢にも思わないでしょ。
それにしても会社の危機に一人で奔走してくれたあのNo.2みたいな人はあの勘違いに納得したのかな。
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