2009年9月12日土曜日

映画『ミルク』

2008年 監督:ガス・ヴァン・サント
at ギンレイホール


ミルク [DVD]

ハーヴィー・ミルク。
1977年、カリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員となる。
それはつまりゲイを公表した人として合衆国で初の選挙で選ばれた公職者の誕生でもあった。
しかし議員になって1年にも満たない1978年、同僚議員により射殺される。
「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」にも選出されたハーヴィー・ミルクを描いた作品。

ミルクを演じるのはショーン・ペン。
冒頭から地下鉄の階段でナンパした笑顔が幼い青年スコット(ジェームズ・フランコ)とディープキス。
二人は長い付き合いの恋人となる。
ミルクはサラリーマンの普通のおっさん姿から長髪のヒッピーになって立候補するにあたって再び小奇麗な姿になる。
一方スコットも天パー気味のぼわぼわ頭が幼い普通の青年姿からヒッピーになって、それから口ひげはそのままに短髪になるのだけど、これがなぜかフレディマーキュリーの雰囲気に似ている。そして驚くほどかっこいい。
ジェームズ・フランコというこんなイケメン俳優が今までどこに埋もれていたのだろうと思って経歴を見てみるとスパイダーマンシリーズで有名らしい。
『バレエ・カンパニー』とか何本か見たことのある作品もあるのだけど全然印象に残っていないな。
とにかく映画中盤以降のジェームズ・フランコの第三形態は男から見ても匂い立つような美男子でかっこいい。

最後に暗殺されるという結末が分かっていてもなかなか面白かった。
暗殺シーンの真に迫った恐怖の表情というかしぐさから、キャンドルライトの列にかけて結構泣ける。

他、全然気づかなかったのだけどでかい黒ぶち眼鏡かけたクリーヴ役の俳優は『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュだった。
後、ジャック役の人のたれ気味の赤ん坊のような瞳が絶対どこかで見たことあるはずだけど思い出せないと思っていると『天国の口、終りの楽園。』のディエゴ・ルナだった。

ゲイの人ってそういえば身の回りでは会ったことないな。
欧米に比べて日本では差別感情まではいかないものの偏見は確実にあるのだろうな。
江戸初期くらいまでは男色、衆道が盛んだったのに。
Wikipediaによると「近年の多くの英米の調査では人口の2-13%(50人に1人から8人に1人)の割合で同性愛者が存在しているという」らしい。

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