at ギンレイホール
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チャップリン、キートン、ロイド。僕はどちらかというとキートン派かな。
っていう映画通ぶったセリフをしたり顔で吐きそうになりつつも押しとどまったのは、自分の脳みそが空っぽなのがばれるのを恐れたという以前の大問題として、そもそも僕はキートンの映画しか見たことがなかったから。。。
ハロルド・ロイドもチャップリンもいつか見ようと思いつつ叶わなかった(=NHK BSで放映されなかった)ところで、今日ギンレイに行く前に時間と上映作品を調べたら意外にもチャップリンの映画をやっている。
周防監督様様だな。
まずは『犬の生活』。
ああ、最初から最後まで純粋に面白かったな。
印象としては質の高いギャグを散りばめつつも、ギャグ以上にストーリーに重点を置いている感じ。
サイレントでほとんど説明が無いのにストーリーが非常に分かりやすい。
目を凝らして映像から流れを読み取ろうと躍起にならなくても自然に入ってくる。
こりゃあ確かに愛されるわけだ。
屋台の主人の目を盗んで巧みにパイを失敬するやり取りは、ドリフのコント等でよく見てきたけど、原型はこれだったのか。
屋台の主人はチャップリンのマネージャーもしていた異父兄らしい。
だからかどうか知らないが、息のあった軽妙で絶妙なやり取りはかなりの見物になっている。(笑えるというより感心する)
じいさんばあさんのフィルムセンターと違ってギンレイの客層は比較的若いので、サイレントで笑い声はあまり聞こえないのではないかと思っていたけど、場内のそこかしこから爆笑する声(しかも若い女の子達の声が大きい)が聞こえてきてちょっと驚く。
そういえばこれだけ笑い声が聞こえるのに、どこかのシーンで僕が思わずプッと笑ったらその時は他に誰も笑っていなくて悲しかったな。
チャップリンのペーソスを含んだ作風はこの映画から始まったらしい。
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