2010年 監督:デブラ・グラニック
製作国:アメリカ
at ギンレイホール
アジアの自然の緑って豊穣な緑って感じだけど、アメリカの緑ってなんであんなにくすんでいるんだろう。
まして冬ならなおさら寒々しさしか感じない。
そもそもアメリカって木生えてたっけ?とすら思う。
ファミコンソフトのMOTHERでグリズリーが出てきそうな雰囲気だ。冬だけど。
この映画はアメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原というところが舞台らしい。
予告編の印象では少女が失踪している父親を探して旅に出て成長していくロードムービーなのかと思っていたけど、そんな生易しいもんじゃなかった。
そもそも主人公の17歳の少女は幼い弟妹と精神を病んだ母親を一人で支える一家の大黒柱であって、ちんたら旅に出てくそどうでもいい成長のドラマを経験しなくても生活的には十全に大人だった。
自立しているとか以前に既にいろんなものを背負っているから。
体つきもがっちりしているし。
山の中の寂れた田舎町では、血縁関係にある一族が結束して強固な共同体を作っていた。
しかも「ならず者」という言葉がぴったりの集団。
ならず者に性別年齢は関係なく、一族総ならず者なので怖い。
彼らを堅く結びつけるものに血縁と「おきて」がある。
掟がなんなのかよく分からなかったけど、とにかく掟は絶対で、それを破るものは誰であろうと死の制裁が加えられる。
家族の生活を守るため失踪した父親を探すリー(ジェニファー・ローレンス)は、叔父や遠縁の親族を当たってみるが、誰もがリーを門前払いする。
それでも強引に一族の有力人物とコンタクトを取ろうとすると、一族の女達による消される寸前の集団リンチに合う。。
ストーリー自体はよくわからなかった点があるものの、早くも今年見た映画のNo.1にしたいくらい面白かった。
最後の方で叔父を見送るリーの表情に涙出そうになった。
ジェニファー・ローレンスは初めて見たけど、この子は本当にいい女優さんだな。
2012年1月29日日曜日
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