2015年10月4日日曜日

映画『龍三と七人の子分たち』

2014年 監督:北野武
製作国:日本
at ギンレイホール




どちらかというとコメディよりでなかなか笑える。
それでいて死はコメディチックでなく生々しい。
生々しいのに生々しいままギャグにしてしまうという荒業まで披露する。

ストーリーのほうは、とうに引退したやくざ達が再結集して現代やくざとやりあうというもの。
じじいやくざが正義で現代やくざが悪、という単純な構図でなく、じじいやくざも立派な悪なんだよね。
悪というかはた迷惑といったほうがいいか。
社会の中ですましてこじんまりと生きているよりこういう人たちの方が魅力的だったりする。
ただし実際には関わりあいたくないが。

バスの爆走シーンってバブル期のドラマとか映画とかバラエティとかでよくあったのに最近全然見ないな。
昔を懐かしむじじい達にリンクしてこういうシーンを撮ったのかな。

調べてみたら北野監督作は『座頭市』以来だった。
北野映画の孤独と、日常から何かの拍子にくるっと裏返って突然表出する死のイメージが好きで昔は結構見ていたんだけど、ギンレイホールであまりやってくれないからHANABI以降ほとんど見てないや。

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