2010年 監督:アンジェイ・ヤキモフスキ
製作国:ポーランド/ポルトガル/フランス/イギリス
at ギンレイホール
リスボンの視覚障害者のための診療所にやってきた盲目のイアン(エドワード・ホッグ)。
彼は反響定位という方法で杖なしで外を歩くことができる。
イアンはこの反響定位を教えるインストラクターだった。
10代の子供たちに指導するイアン。
そしてイアンの隣に部屋に住む引きこもりがちな女性エヴァ(アレクサンドラ・マリア・ララ)は、イアンの授業とイアンに次第に惹かれ始めていく。
自然光で撮っているらしい。
舞台はポルトガルだが、映像の雰囲気はイラン映画や中央アジア系の映画に似ている。
盲目かつエコーロケーションなので、音に非常に敏感になる。
自然光のざらざらした質感の映像と、心地よい音、盲目のそこはかとなく漂う不安感、そしてそれらを妨げない多くを語らないストーリー。
大好きだわ。かなり面白かった。
面白かったんだけど、ただ、同じ題材をイランの監督が撮ったらもっと面白かったんじゃないかと考えてしまった。
もっとシンプルに、もっとざらついて、もっと詩的になりそうで。
そういえばモフセン・マフマルバフ『サイレンス』とかマジッド・マジディ『太陽は、ぼくの瞳』等、イラン映画の盲目ものは結構あるな。
2015年11月1日日曜日
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