2015年11月1日日曜日

映画『おみおくりの作法』

2013年 監督:ウベルト・パゾリーニ
製作国:イギリス/イタリア
at ギンレイホール




主演エディ・マーサン。
この人初めて見たけど一気にファンになった。
たたずまいだけで絵になる役者なんて世界中に数えるほどしかいないけど、エディ・マーサンは確実にその一人に入る。
顔もスタイルもかっこよくもなんともないのに、スクリーンに映える静かな存在感があって。

ロンドンの民生委員、ジョン・メイ(エディ・マーサン)は、孤独死した身寄りのない人たちの身辺整理から葬儀までを行う仕事をしている。
故人の人生を調査し、本当に縁故はないのか確認し、葬儀では故人に合ったベストなBGMをチョイスする等、常に敬意を払って一人一人丁寧に送り出していく。
しかしその几帳面さが仇になり、仕事が遅いという理由でリストラされることになる。
最後の仕事として、アパートの向かいに住んでいながら全く知らなかった老人ビリー・ストークを手がけることになったジョン・メイは、彼の人生を紐解く旅に出る。

ラストの方で、何この展開、と意味がわからず呆気に取られたけど、ラストシーンでは涙がぼろぼろ出てきた。
このラストシーンのためにはそういう展開もしょうがない。

原題は「STILL LIFE」。原題の方がこの映画の空気感に合っている。

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