2019年1月6日日曜日

映画『フジコ・ヘミングの時間』

2018年 監督:小松莊一良
製作国:日本
at ギンレイホール





フジコ・ヘミング初のドキュメンタリー映画。
年齢非公開だがたぶん80半ばくらいかな。
異様に若々しい。
そしておしゃれ。
現在のフジコの生活と過去の語りが交互に描かれる。
不遇の人生を過ごしながらも晩年に花開き、世界中に家を持ってかなり裕福そうだけど決して驕らず、真摯に生きている様が清らかに見える。
なかなか面白かった。

フジコ・ヘミングって名前くらいしか知らない程度で、印象的には秋元順子みたいなもんかと思っていた。
秋元順子って気づいたら歌謡界に現れて気づいたら大物歌手っぽく振る舞っていた。
(「おばさん」を擬人化したらこうなる、みたいな風貌もそうだけど、個人的にはあまり好みの歌手ではない)
フジコ・ヘミングもなんか知らないけどいつの間にか話題になっていたよね。
だから同じように思っていたけど。。

演奏も何度か流れるけど、恐ろしいほどに柔らかくメロディアスに弾く。
これは人気が出るわけだ。
魂のピアニスト、とか呼ばれているらしい。
そういえば昔良く聞いていて前橋汀子も魂のヴァイオリニストとか冠がついていた。
今調べると魂のヴァイオリニストは若林暢の代名詞っぽい。
魂の、ってつけるの日本人好きだよな。
他の演奏者に魂ないわけないのに。

フジコ・ヘミングをネットで調べると、賛否両論で、耳の肥えた人からするとミスタッチが多すぎて圧倒的に技術力が足りずに聴いてられないらしい。
プロの演奏家でもミスタッチしない人なんかいないはずだが、その数があまりに多いとさすがに気になるのだろう。
あとあまり譜面通りに弾かないらしく、そういうのって中高生が喜びそうだ。

映画見ていてなんとなく引っかかっていたけど、後半以降やっと気づいたのは、バナナマンの日村に似ている。

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