2019年1月5日土曜日

映画『星を追う子ども』

2011年 監督:新海誠
製作国:日本
テレビ録画




熊木杏里の『Hello Goodbye & Hello』は『星を追う子ども』という映画の主題歌になっているらしい。
というのでずっと気になっていたアニメ映画。

自然豊かな山あいの町に暮らす小学生くらいの少女アスナ。
父親は幼い頃になくなって母と二人暮らし。
母は仕事でだいたいいないのでアスナが家事全般をしている。
学校や友達にもなんだか馴染んではいないようで、家事が終わったらもっぱら一人で遊んでいる。

光と影で彩られる風景は綺麗だし、この自然の中で少女がどう成長してくのかとなかなか楽しみになる導入部。
と思っていたら、リスだか猫だかよくわからない動物が突然ひょこひょこやってきて、えっ、もしやファンタジー、、、嫌いじゃないぜ!!

生と死を扱って世界観も壮大で、細かい人物設定の謎も多いけど、なかなか面白い冒険ものだった。
『Hello Goodbye & Hello』っぽいアレンジ曲は流れていたけど『Hello Goodbye & Hello』そのものが最後にかかったときはグッときた。

「一人でラジオ聴きながら、どこか遠い、違う場所に行かなきゃってずっと思ってたんです。私がいたい場所はここじゃない。見たこともないどこかなんだって」
ああ、自分の居場所はここじゃないと、よくわからないなにかを追い続けた『秒速5センチメートル』の貴樹君の荒みっぷりを見たあとだけに、このセリフは不吉だ。
ドキドキ冒険気分のアスナは絶対ひどい目に合う。
って思ったんだけど、女の子補正、子供補正がかかってよかった。
主人公が女の子はいいとして小6くらいって設定は冒険活劇では結構特殊だよな。

ジブリっぽいのは監督自身ある程度意識的にそうしているらしい。

この監督、どのシーンも光と影が印象的だけど、時折強い光も使われる。
ただ、見えないくらいの強い闇っていうのはないのね。

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