2020年2月23日日曜日

映画『あなたの名前を呼べたなら』

2018年 監督:ロヘナ・ゲラ
製作国:インド / フランス
at ギンレイホール




インドムンバイの高級マンションに住む御曹司のアシュヴィン(ヴィヴェーク・ゴーンバル)は住み込みの家政婦を雇っている。
その家政婦ラトナ(ティロタマ・ショーム)は貧しい村の出身で未亡人。村の風習で一生結婚できないらしい。
アシュヴィンは結婚間近だったがいろいろあって婚約破棄。
ラトナは妹の学費を稼ぎつつ自分はデザイナーになりたいという密かな夢を持っている。
気がききすぎるほどよく気が利くラトナ(この辺の描写はさりげなくて巧み)と、ラトナを使用人として差別しない優しいアシュヴィン。
この二人が、、、
ってストーリーの9割書いた気がする。

超高度成長を遂げたムンバイという大都会で生まれた男と昔ながらの風習がそのまま残る村出身の女。
っていう分かりやすい対比だけど、都会側も結構えっ?って感じはする。
日本で言えばタワーマンションの最上階に住んでいるおっさんが若い女性にメイド服着せて住み込みで働かせているようなもんでしょ。
ラトナはメイド服着ないけどさ。
金で雇った女性と一緒に住むっていうのが普通にありえるのはそこに差別があるから。
しょせん使用人は人として見られないから女性であっても手を出すわけがない。
とはいえインドといえばレイプがさかんなのでちょっと心配はしたけどアシュヴィンは紳士。

結局は都会の自由奔放な女より田舎出身の昔ながらの気が利いてよく世話してくれる女がいいよねって話だろうか。
そうじゃなくてラトナだから、という理由に行き着くには二人がどこでどう恋愛感情を育んだのか不明だった。

2つの部屋を壁を通り抜けてカメラが水平移動してアシュヴィン、ラトナをそれぞれ映し出すのはなんか懐かしい。

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