at ギンレイホール

最近見た中ではかなり面白かった作品。
1940年のパリで事件が起こる。
人気女優のヴィヴィアンヌ(イザベル・アジャーニ)が自分の部屋で誤って一人の男を殺してしまう。
動揺した彼女は幼馴じみで作家の卵のオジェ(グレゴリ・デランジェール)に連絡する。
オジェは彼女のために死体を始末しようと車で運ぶが、途中交通事故にあってそのまま殺人犯として逮捕されてしまう。
そんな折ドイツ軍がパリに侵攻してくる。
ヴィヴィアンヌは自分に言い寄ってきた大臣ボーフォール(ジェラール・ドパルデュー)と共にボルドーへと逃れていた。
そして捕まっていたオジェは混乱に乗じて同じ囚人のラウル(イヴァン・アタル)と一緒に脱獄してボルドーへと向かう。
オジェはボルドーへの列車の中で女学生カミーユ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)と知り合う。
カミーユはコポルスキ教授と一緒に重水(原爆の基)をイギリスに持ち出そうとしていた。
これらの登場人物がパリ陥落フランス降伏の激動の数日をそれぞれの立場事情で駆け回る。
一般庶民から有名女優や政府の重要人物、ドイツのスパイ、ごろつき、世界の運命を握る天才科学者とその美しい助手等々、人物の幅がこれでもかと広い。
しかも相互の人物の関りあい方が面白い。フランスの運命を左右する重要な時で忙しい大臣を保身に精一杯のヴィヴィアンヌがかき回したりとか。
でもなんといってもヴィルジニー・ルドワイヤンの可愛さに打ち抜かれた。
砂浜で原稿が風でばさばさ吹き飛んでしまうシーンは泣ける。
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