2006年6月4日日曜日

映画『ろくでなし』

1960年 監督:吉田喜重
BS2 録画


ろくでなし

川津祐介の棒読みに始まり、映画の雰囲気からか全ての役者が棒読みなクールさを漂わす。
銀行家の息子の川津祐介と、彼の金にたかるように集まった学生3人のうちの1人が津川雅彦。
この4人の悪友は働くでもなく特にやることなしにふらふらと遊んでいた。
川津の父の会社の秘書に高千穂ひづる。
つんつんした高飛車才女の高千穂になにかとちょっかいを出す川津達。
ただのろくでなしのガキ共としか見ていなかった高千穂だが、次第に津川に興味を持っていく。
津川もまた高千穂に興味を持つのだが、ろくでなしを自覚する津川はろくでなしを抜け出したいながらも責任を持てないろくでなしのままでしかいられない。

吉田喜重デビュー作。
車内での会話の撮り方とか面白い。
後部座席と運転席という視線が交わらない位置にいる2人を横顔、後ろ姿で台詞ごとにせわしなく交互に映したり。

拳銃を売りつける端役のやくざに佐藤慶。顔がこえー。
海の夜のパーティで歌っていたのは若き佐々木功だったらしい。

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