2007年3月31日土曜日

定期演奏会

久しぶりに高校のブラスバンド定期演奏会に行ってくる。
なんか部員が100人以上いるらしい。
アンサンブルコンテストの全国大会で銀賞とったとか、なんだかスペシャルな事態になっている。

第12回らしい。
確か俺が高3年の頃に第1回だったからあれからもう11年も経ったのか。
学生の頃は10個上のOBなんて大昔の人間だと思っていたけど。
卒業以来初めて会った同期が二人。懐かしすぎる。
あと2個下だった人達に挨拶される。
結構来てるんだな。

演奏終わって一緒に行った同期と二人でしゃぶしゃぶ食べ放題食って帰る。
肉よりもポン酢の味が残っている。

2007年3月24日土曜日

映画『麦の穂をゆらす風』

2006年 監督:ケン・ローチ
at ギンレイホール


麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション

中学の頃地理の先生がイギリスの正式名称知ってるか?と言って
「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」だと教えてくれた。(現在ではグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国と言うらしい)
へぇーと思って覚えたもんだけど、「北部アイルランド」っていうなぜに北部だけ?というところは全く気にもせず。

ケン・ローチの作品。
1920年のアイルランド、医師になろうとしているデミアン(キリアン・マーフィ)はロンドンに旅立とうとしている。
別れのためにペギー一家を訪れた時、突如銃を持ったブラック・アンド・タンズ(イギリス人の武装警察隊)が現れる。
壁に並ばせ一人一人名を名乗らせる。
ここで17歳のミホール君が英語名じゃなくアイルランド名をかたくなに名乗った上に殴られると殴り返したりしてタンズの怒りを買い、そのまま殺されてしまう。
武器を取ってイギリスと戦う決意を仲間達がする中、イギリス軍の強大さにかなうわけないとデミアンは旅立とうとする。
しかし駅で出くわした光景を見てロンドン行きをやめ、デミアンも戦うことを決意した。
若者達のリーダーで兄のテディ(ポードリック・ディレーニー)を中心にゲリラ活動を続けていくのだが、戦いは常に運命の悲劇を伴い。
不条理で強大な弾圧に対して戦っても戦わなくても悲劇が待っているという絶望が若者達の等身大の姿で描かれていく。
一つの選択、一つの行動、一つのすれ違い、なんでもないような些細な事のようでいながら、一つ一つが大きなうねりとなって襲ってくる。簡単に飲み込まれていくこのあまりに無力な人の想いを一体いくつ積み重ねれば悲劇がやむのか、アイルランドの湿った空気が幻想的に重く立ち込める。

主演が『プルートで朝食を』で女装していたキリアン・マーフィ。
なんだけど、実は顔が最後までよく覚えられずにところどころ誰が誰だかさっぱり分からず。もみあげの剃り残しを判別材料にしたのが悪かったのか。

映画『ホテル・ルワンダ』

2004年 監督:テリー・ジョージ
at ギンレイホール


ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション

1994年にルワンダで起こった約100万人にも及ぶ大虐殺を扱った映画。
ルワンダでは長年フツ族の大統領が支配していたが、ツチ族を中心としたRPFがウガンダ側から進行して内戦勃発。
ルワンダのハビャリマナ大統領はRPFと和平交渉を進めるがフツ族至上主義者達は反発。
1994年にハビャリマナ大統領の乗った飛行機が撃墜される。
犯人は分かっていないがフツ族至上主義者達はこれをRPFの仕業にすりかえる。
こうしてフツ族によるツチ族の大虐殺が始まる。

主人公は外国資本の高級ホテルで支配人になったポール・ルセサバギナという人物。
彼はフツ族だが妻はツチ族だった。
彼にとって家族を護りぬくことが何よりも大事なことになる。
初め家族にのみ目を向けていたが、数々の悲惨な虐殺を目の当たりにし、ポールの眼差しはツチ族全体へと発展していく。

ポールは逃げ延びてきたツチ族を次々にホテルへと招き入れる。
海外資本で国連の兵士もいるホテルに暴徒と化した民兵達は簡単に手を出せなかった。
しかし国連はルワンダを見捨てて去っていく。

これが1994年なんだろうかというくらい凄まじい。
コックローチ野郎といってナタで切り刻んで次々に殺していくんだから。
ホテルの外に一歩でも出れば民兵によってあっけなく虐殺される。
もうゾンビみたいだよ。
えさの周りをうろうろして襲う機会を今か今かと待ち構えているし、トラックで道を走ればどこからともなくわらわら集まってきて襲い掛かる。
でも決してゾンビ映画じゃなくて、襲ってくるのは紛れもなく人間だった。
ホテルに非難した人達はもちろん武器なんて持っていないから戦うすべなんてないのね。
襲われたら一たまりもない危うい砦。

ルワンダは貧困水準がサハラ以南でもっとも高い国の1つらしい。
人間の倫理水準はどれだけの教育を受けているかによるのだろうか。
差別は生活環境が苦しければ苦しいほど簡単に発生するのか。

ポールの妻の人物像が面白い。
虐殺の始まり、ポールの隣家でツチ族の庭師がフツ族に暴行を受ける。
家の門の隙間から覗くポール。
隠れていろといったのにのこのこポールの側に来て一緒に覗く妻。
庭師への暴行を見た妻は夫のポールに「助けてあげて」と言う。
この状況把握能力の無さは一体なんなんでしょう。
後にも、ホテルの人を見捨てることが出来ずに留まることを決意したポールに対して一瞬だが「私達を見捨てたわね!」と取り乱して責める。
と、なんかこれだけ抜き出して書くとひどく頭の悪い妻に見えちゃうな。そんなでもないんだけど。

紹介文に「ホテルマンとして培った話術と機転だけを頼りに、虐殺者たちを懐柔し、翻弄し、そして時には脅しながら、1200人もの命を守り抜いた」と書いてある。
「話術と機転」と言われると口が達者で軽快な感じがするけど、本当に生きるか死ぬかのぎりぎりのところで行われる駆け引きなのね。
上手く相手を言いくるめたり乗せたりして、どうだと言わんばかりの得意気な風でもなく、一つ間違えばその場で自分と自分だけじゃなくてホテルの避難民の命もなくなる綱渡り。
緊迫感があります。
・・・なんだけど公式ページでポール・ルセサバギナご本人の顔を見たら実際はもっともっと生きるために必死だったんだろうなと思ってきて、映画がちょっぴり嘘くさくなってしまった。
エンターテインメントとしてもよく出来ているゆえに。

ポール役にドン・チードル。
妻にソフィー・オコネドー。
他ニック・ノルティやホアキン・フェニックス。

2007年3月23日金曜日

映画『ペイネ 愛の世界旅行』

1974年 監督:チェザーレ・ペルフェット
BS2 録画


ペイネ 愛の世界旅行

イラストレーター、レイモン・ペイネのキャラクターがアニメとなって動き出した。
といってもレイモン・ペイネになんの思いいれもない僕にとってはどうでもいい。
オープニングの音楽に、おお、すげー面白いかも、と期待したのだけど、基本的に主役の若い男女が世界中を旅していちゃいちゃするだけのために寝てしまったのが昨日。
それで今日続きを。

もう、ずっといちゃいちゃしています。女性なんか台詞がほとんど「はぅ~ん」とか「ほわぁ~」ばっかだし。
花が愛と平和の象徴です。
争いをやめて愛し合おうよ。
戦争なんて愛する二人にとっては他人事さ。
ラブ&ピース、というかラブ&セックスに思えてくる。
74年といったらフラワームーブメントも崩壊しているよな。

2007年3月22日木曜日

ここのところ

まあ、どうでもいいことだけど記録として

1.機種変更
4年くらい使っているWILLCOMのPHS端末が最近おかしくて、気づいたら電源がOFFになっていたりする。
バッテリー切れかと思いきや電源入れるとフルになっていたり。
それに勤務先で電波が入ったり入らなかったり。
で、機種変更。
2月に発売されたWX320Kに目星を付ける。
値段を調べてみると定額プラン特価というので機種変更が16800円もする。
定額プランなんかにすると今より高くなるし僕にはメリットないしな。
でも定額プラン特価じゃないと19800円になるし。
そんなに高機能で魅力的な機種でもないのになぁ。
うーんと思いつつネットで調べていると安くても18800円で、いいや、と思ってネットで注文。
17日の土曜に届く。
アドレス帳をどうやって移行すればよいのかわからず未だに前の端末も持ち歩いている。

2.床屋
自分じゃわからなかったのだけど髪型がかなりおかしいらしく、かつらとかヘルメットとかカリメロとかふかわりょうと呼ばれる。
3週間くらい前に前髪だけ自分で切ったからな。
15、16日に有休とった。
16日に床屋に行く。
切ったのにまだヘルメットと言われる。

3.ゲーム
有休とって連休になったので何かゲームを買おうか、いやいやもっとやることいっぱいあるじゃん、とかいろいろ悩んで悩みつかれてこたつで昼寝したり。
床屋に行ったついでに中古ショップを回る。
「THE任侠」と「THEスプラッターアクション」というゲームを買う。
「THE任侠」はパッケージの裏に「裏切り者は制裁あるのみ」といって着物の姐さんが拳銃撃ってる姿が載っていて惚れる。
マルチストーリーは大して自由度もなく面白くない上に激ムズで死にまくり。
でもコスチュームをいろいろ変えられるのが最高に笑える。
深刻なやくざの会議席に、上が水玉スーツで下はふんどし、足には怪獣のスリッパはいてサングラスかけた変態があぐらかいて座っているんだよ。
ストーリーが一切笑いなしのシリアスのため主人公が変な格好をしていればしているだけ笑える。

4.小田切千と瀬口侑希
3月13日(火)のNHK歌謡コンサートに瀬口侑希が再び出演。
今度は小田切千は一度も名前を間違えず・・・

5.マツケン
いつだったかのNHK歌謡コンサートで松平健が小椋佳作曲の新曲を歌っていたのだけど、びっくり。
マツケンサンバくらいしか聴いたことなかったのだけど、この人河村なんとかみたいに気持ち悪い裏返り声を多用する人だったのね。
気持ち悪いのに耳に残る・・・

6.ジムノペディ
ジムノペディの新しいアルバム「夜空にかえす、願いゴトの背中」をそういえば1月頃に買った。
買ってからひと月くらい毎日聴いていた気がする。
でも2005年の12月に買ったジムノペディのDVDはまだ見ていない。
見たくないわけじゃなくて本当は見たくてしょうがないのだけど見ていない。
なんかこれだけ機会を逃し続けると簡単には見たくなくて、計画していたのはDVD購入から1年後の2006年末に見ようと思っていたのだけど、ゲームにいそしむあまり見逃す。
こうなると次は2007年末?
ちなみにここ2年くらい、CDはジムノペディと熊木杏里しか聞いていない気がする。

2007年3月13日火曜日

映画『火星のわが家』

2000年 監督:大嶋拓
BS2 録画




ピアノ曲が流れ出し青空が映されたところで、あ、タイトルが出る、と思って、流れるピアノ曲の感じからカラフルでおもちゃ箱的な楽しいタイトル文字を想像する。
しかしカメラは青空からパンダウンして大きな樹の向こう側にのぞく一軒家を映し出す。
物語の中心となるであろう一軒家なのだが暗すぎてよく見えない。
と思ったところでタイトル文字が出る。
手書き風のタイトル文字で☆マークがぴかぴかしたりして楽しい感じなのだが、文字色が白一色でシンプル。というか寂しい。
バックの映像の光が乏しいから白いタイトル文字が浮き立ってはいるのだが。
この、楽しいんだか暗いんだか、装飾的なのかシンプルなのかよくわからない微妙なバランスさは、この映画を最後まで見れば分かるけどまさにこの映画そのものを表しているのね。
つまりそんなユニークなバランスが楽しい映画。

ジャズシンガーとしてNYで活躍する未知子(鈴木重子)が日本の実家に帰ってくる。
実家には父親の神山康平(日下武史)がいて、それを世話する未知子の姉の久仁子(ちわきまゆみ)がいる。
折りしも火星探査の打ち上げシーンがテレビで放送されている。
康平が言う。
「昔火星には地球と同じように水があった。海や川が豊富にあったらしい。・・・見渡す限り赤っ茶けた荒野だ。なぜこうなったのか。」
むむ、これはこの幾分普通に見える家族が「赤っ茶けた荒野」のような関係になることを示唆している?
→示唆していない
姉を中心に少し関係がこじれるけどそんなにひどくはならないし。
日本宇宙旅行協会の会長だった神山康平(実在した原田三夫がモデル)というキャラクタも物語に大きく関わっていそうでいてあまり関係ないような・・・
この程よい微妙さ加減。

一応主役っぽい鈴木重子。
ぼそぼそか細い声でゆっくり話す。超マイペース。
一人で超越的な存在になっている。
どろどろしそうな関係も柳のように受け流して和らげるのだがその正体不明の不安定さが最も恐ろしくもある。
最後には変わらないゆったりした口調で「あの時本当は犯して欲しかった」みたいなことまでさらっと言うしな。
無理にされると抵抗するような本能があるが女は本質的に好きな男に暴行されたいのだ、というようなことを言い放ったのは坂口安吾だったっけ。
その容姿は、可愛くない少女のような顔立ちなんだけど細くてすらっとしてスタイル抜群で、そして30半ばといった無茶苦茶さ。
ぼそぼそ喋るのに鈴木重子は本物のジャズシンガー。
鈴木重子の存在がこの映画の陥没点みたくなっていて、一つ間違えば全てを飲み込んで駄目にしそう。
なんだけど、彼女とあまりに対極的な存在としてちわきまゆみがいる。
はきはき喋るしストレートに感情が表出する。いやーな感じの熟女ぶりがあまりにリアルすぎて強烈。
「血がつながってるんだけどな」
うそこけ。
そして鈴木重子とちわきまゆみの中間に日下武史がいる。
マイペースなのか長年培ったキャリアでうまいのか、独自の存在感。
この並び立てば決して交わらない雰囲気の三者が微妙なバランスで釣り合って、傾きそうで傾かない。お互いが飲まれそうで飲まれない。
さらにこの三人の家族の間を部外者として唯一自由に動き回る、というかこの三者にそれぞれ関わってぼこぼこにされている感のある居候役に堺雅人がいる。
役どころも存在も嵐を起すほど大きくないが、しっかりと三者に食い込んで、三人の立ち位置を近付けたり離したりと動かしていく。
この人も大人なんだか少年なんだかよくわからない容姿。

常にどこか危うさを抱えているから動きの一つ一つが刺激的で楽しい。

そういえばメガネの医師って顔映ったっけ?
斜め後姿ばかりで顔よりもその厚底眼鏡の不思議を撮りたかった?

ちわきまゆみはミュージシャン。

2007年3月11日日曜日

映画『ピアニストを撃て』

1960年 監督:フランソワ・トリュフォー
BS2 録画


ピアニストを撃て〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選5〕

トリュフォーの長編2作目。
劇中に何度も流れ、そして冒頭とラストを飾って違った印象を与えてくれるあのピアノ曲は最高だな。
うきうきするように軽快なんだけどそこはかとなく哀愁も漂って。
深夜の町中で車に追われて逃げる男が登場する。
おお、なんかB級っぽい。
脇道にそれたところで男は電柱にぶつかって倒れてしまう。
追いつかれちゃうじゃん。
と、一人の男が近寄ってきて、倒れた男の頬を叩いて起す。
ああ、捕まったと思えば起してくれた男はただの通りすがりの紳士で、逃げていた男はこの初めて会った紳士とのんびり歩きながら結婚と女性について話し出す。
紳士と別れた後、男はまた走って逃げ出す。
なんでしょう、この脈略の無さというか必然性の無さは。
この後も様々な形で現れる逸脱「逸らし」が軽妙でそして最高に洒脱。笑えるし。

主役のシャルリという人物が面白い。
元有名なピアニストだが、今は場末のカフェでピアノを弾いている。
内気でうぶかと思いきや、親しくなった女性に対してはなんだか強気。
思いに反した行動を選択してしまうことでいつも大事なものを失っていく。
世間を遠ざけ、人を遠ざけ、暗い影と深い孤独に包まれているのだけど、それは過去の傷からじゃなくて、この人の持って生まれた性質っぽい。
過去の傷はこの性質をより深くさせるはずだが、あまりに繊細すぎて崩壊を避けるためか、どこか超越したところがある。
この超越は上辺だけ客観的に見れば薄情。
しかしその実は果てしない孤独。
全てが流されるまま過ぎていき、裏社会にも否応無く巻き込まれるだけで何の解決のアクションも起さない。
流されて大事なものを失ってその傷を抱えきることもできずにただピアノを弾いていく。

主演シャルル・アズナヴール。
軽妙な鼻歌を聞かせてくれる。

2007年3月4日日曜日

映画『紙屋悦子の青春』

2006年 監督:黒木和雄
at ギンレイホール


紙屋悦子の青春

黒木和雄の遺作。
老人メイクの原田知世と永瀬正敏が病院の屋上でベンチに座って会話しているところから始まる。
これがゆったりとした間で、しかも長いので眠くなる。
やっと終わって今度は戦時中に飛ぶ。
スクリーンの中にちゃぶ台を囲む本上まなみと小林薫が映っている。
嫌な予感・・・
するとやっぱりながーい会話が。
でもここは面白かったな。
どことなく頼りなさげな夫小林薫と強気だが支えるところはしっかり支える妻本上まなみ。
超長い長回しで、しかも本上まなみが凄くいい。
そういえば本上まなみの演技って始めて見たや。

基本的にカメラがほとんど動かない。
舞台もほぼ紙屋家の中しかないし、登場人物も5人くらいしかいない。
登場人物が二人以上座っていたら要注意で、のんびりした会話がながーく繰り広げられる。
でも冒頭の屋上の会話こそ退屈だったが、その後は結構飽きずに見れる。

黒木和雄はATGの『竜馬暗殺』しか見たことなくて、その時は寒いユーモアと竜馬が斬られた後に延々と続くシーンに辟易したのだけど、結構シンプルに洗練された映画撮る人だったのだな。

映画『手紙』

2006年 監督:生野慈朗
at ギンレイホール


手紙

「・・・気まずいね~」
ああ、本当ネタがつまらなくて気まずいね。
でもラストは大泣きです。
しれっと見ていたけど最後の方に行くに従ってなんか意思に反してやばくなってきてラストは反則的な玉山鉄二によって大泣きさせられる。

お笑い芸人を目指す武島直貴(山田孝之)の兄武島剛志(玉山鉄二)は殺人罪で服役していた。
兄が殺人者ということで世間から隠れるように生き、それでもばれて夢を失い、彼女を失い。
たった二人の家族で大好きだった兄からは頻繁に手紙が送られてくるが次第に返信しなくなり。

大会社といっても専務ってそんなにブルジョワなもんなの。
でも本当にいたら面白いな、こんな家族。許婚の男も含めて。
沢尻エリカは最初は冴えない格好だったのにいきなりゴージャスな今風になってさらにはヤンママへと七変化。

原作東野圭吾。
監督の略歴を見るとテレビ畑の人で、金八シリーズの演出家だったみたい。
感動シーンの撮り方に慣れているのか、油断しているところっと持っていかれる。

2007年3月3日土曜日

映画『WATARIDORI』

2001年 監督:ジャック・ペラン
BS2 録画


WATARIDORI コレクターズ・エディション

どうやって撮ってるんだろう。望遠レンズで遠くから撮っているのかと思えば、飛ぶ渡り鳥を間近で撮っているようにしか思えなかったり。
鳥の鳴き声や羽ばたき音が明瞭に聞こえるのだけど、飛行機の音は全く入らない。アフレコ?
休憩地点で休んでいる渡り鳥をのんびり撮影しているけど、彼らが不意に飛び立ったら急いで機材片付けて積み込んで飛行機で追わなきゃいけないんだよな。見失っちゃうし。
撮影だけでも大変そうだけど少しだけCG映像混ぜてみたりなんかもしているし一体制作費はいくらかかってんだろう。
基本的に数十種類の鳥を延々と追い続けるのだけど、ストーリー的な伏線を張ってみたり、環境問題を取り入れたり、人間を干渉させたりといろいろやっていて、・・・でもやっぱり眠くて始まって10分くらいで眠る。

なんだかロバートワイアットみたいな音楽が流れるけど、この映像に人間の歌はいらない。