at ギンレイホール

黒木和雄の遺作。
老人メイクの原田知世と永瀬正敏が病院の屋上でベンチに座って会話しているところから始まる。
これがゆったりとした間で、しかも長いので眠くなる。
やっと終わって今度は戦時中に飛ぶ。
スクリーンの中にちゃぶ台を囲む本上まなみと小林薫が映っている。
嫌な予感・・・
するとやっぱりながーい会話が。
でもここは面白かったな。
どことなく頼りなさげな夫小林薫と強気だが支えるところはしっかり支える妻本上まなみ。
超長い長回しで、しかも本上まなみが凄くいい。
そういえば本上まなみの演技って始めて見たや。
基本的にカメラがほとんど動かない。
舞台もほぼ紙屋家の中しかないし、登場人物も5人くらいしかいない。
登場人物が二人以上座っていたら要注意で、のんびりした会話がながーく繰り広げられる。
でも冒頭の屋上の会話こそ退屈だったが、その後は結構飽きずに見れる。
黒木和雄はATGの『竜馬暗殺』しか見たことなくて、その時は寒いユーモアと竜馬が斬られた後に延々と続くシーンに辟易したのだけど、結構シンプルに洗練された映画撮る人だったのだな。
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