at ギンレイホール

反抗的なロック少女が花魁に上り詰めるまでのサクセスストーリー。
頑張って見ていたのだけど最後のほううとうとして寝てしまう。
蜷川実花の写真を連続して見せられてるだけのような。
吉原の茶屋の中が主な舞台のためか狭っくるしい。
狭っ苦しいところに主張の強い色彩で迫られたら疲れないわけがない。
映画館の中も暑かったし・・・
音楽がこれまた多用しすぎてうるさい。
音楽椎名林檎。
雰囲気に合っているといえば合っているのだけど、ただそれだけなんだよな。
音楽の力って強くて、映像なんて簡単に破壊してしまう。ましてや歌ならなおさらのこと。
映像と音楽の相乗効果なんてものは本来存在せず、また映像と音楽がそれぞれ違った意味を持つことによる相乗効果なんてものも存在しない。
映画に音楽は不要なんじゃね?と思うくらい厄介なものなのに、あまりに簡単に使いすぎる。
といっても椎名林檎は好きです。
吉原っていつの時期の吉原だろう?
高尾がいるけど何代目?でもこの高尾は三浦屋じゃないし。
花魁が自分の店で客を取っているから格は太夫じゃないし、ずっと後期の吉原?
でも花魁道中していたから揚屋だったのか。
年代にもよるのだろうしそんなに詳しくないから知らないけど、とにかくこの吉原はただのソープランドだよね。
売り物買い物。
客が花魁殴るなんて野暮もいいとこです。
一度花魁に振られたら恥ずかしくて外を歩けません。ましてや謝りにくるなんてどんだけ厚顔無恥ですか。しかも許されてるし。
それに一般庶民が花魁を揚げている・・・ちょっと高めの娼婦?
と思いつつ、あらゆる学問技芸に通じているとはとても思えない花魁達の品位の無さや、亡八達が花魁に対して全く敬仰しないことからも、庶民レベルでもいいねと思わせる。
異端の花魁を描く、といいつつ客に媚びない、気に入らない客は振る、って当たり前じゃん。
花魁は客なんかより数段も格が上なんだから。
まあ、飽くまでただの映画の舞台なのでここが吉原なのかどうかは置いといて映画の話だけど、主演が土屋アンナ。
役どころとはよく合っている。
むしろ土屋アンナしか考えられない。のだけどあまりに可愛くない。
『下妻物語』ではあんなにヤンキーぶりが可愛かったのに、舞台が遊郭に変わると全然可愛くない。
髷が似合わないし、花魁のイメージとはほど遠いし。
菅野美穂やら木村佳乃(あまりに綺麗じゃないので気づかなかった)が堂々と突かれて乳もまれているのに土屋アンナはほとんど脱がないし・・・
ええっ、これじゃ廓内で遊女のふりして安全位置でただぐだぐだ文句たれてるだけの痛い女ですよ。
とりあえず出だしの子役の演技でうざさを感じてしまったので、後は気にしないようにしつつもやっぱりいろいろとうざくなってくる。
金魚・・・金魚を撮りたければ撮ればいいのだけど、これみよがしに「お前はビイドロの中でしか生きられないんだよ」と意味付けるのだけはやめてほしい。
しかも大門にまで金魚入れるしぃ~。
金魚もそうだけど赤を基調としたくすんだ原色の氾濫も段々うざくなってくる。
それに赤がこんなに暗い色に思えるのもめずらしい。気分がどんよりする赤なのね。
出演者はちょい役含めて多種多様。
椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、石橋蓮司、夏木マリ、市川左團次、安藤政信、あたりが主要キャストで、小泉今日子、津田寛治、小栗旬、ゴリ、大森南朋等も出演している。
あと、全然気づかなかったけど、庵野秀明、古厩智之、SABU、会田誠、忌野清志郎等も出ているらしい。
それにしても成宮寛貴はテレビの時代劇みたいに鬘と肌の境目が見えてださかった。

0 件のコメント:
コメントを投稿