2011年6月26日日曜日

映画『トゥルー・グリット』

2010年 監督:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
at ギンレイホール


トゥルー・グリット スペシャル・エディション [DVD]

製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ
監督コーエン兄弟
主演ジェフ・ブリッジス
で、西部劇!
ババーン
という感じだが、面白かったような面白くなかったような。。

なんというか、せまっ苦しいんだよね。
西部劇のくせして広大な荒野がほとんど映らないし。
あと恐怖感が一切無い。
どこからともなく現れて襲ってくるインディアンがいるわけでも無いし、むしろストーリー的には主人公達は敵を追う追跡者側だから、誰かに狙われる心配が一切無い。
基本的にはのうのうと敵を追跡するわけだし。
見えない所(丘の上とか崖の上)からいきなり狙い撃ちされて逃げ惑ったり命を落としたりする敵がむしろ可哀想だ。

でも、まあ退屈はしなかった。

テキサスレンジャーのラビーフ役でマット・デイモンが出ている。
『リプリー』(1999)以降見ていなくて、もう俳優やめたのかと思っていたけど、フィルモグラフィーを見ていると普通に活躍していたんだな。
たまたま出演作を見ていなかっただけらしい。
あ、『ブラザーズ・グリム』(2005)見ていた。

ジェフ・ブリッジス、マット・デイモンと並んで主役を張っていたのが、撮影当時13歳だったというヘイリー・スタインフェルドで、この子がなかなか魅力的な顔をしている。
基本的に野暮ったい感じの顔だけど、少女ゆえか、美人と不細工の間を不安定に行き来していて面白い。
たぶん大人になったら美人になるのだろうな。

映画『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』

1971年 監督:ハル・アシュビー
at ギンレイホール


Harold and Maude [DVD] [Import]

なんか今の映画にしては映像が古い。
ファッションも古いし、それに冒頭に流れる主題歌や、偽装自殺で人を驚かす事を趣味にしている少年等、雰囲気はアメリカンニューシネマっぽい。
ギンレイではごくたまに古い映画を放映するから、過去の有名作かなんかを何かのきっかけで流しているのかな、と思う。
後で調べてみると、公開当時はあまり話題にならず、興行面も振るわずに闇に葬られながらも、映画ファンにカルト的な人気を持つ傑作アメリカン・ニューシネマを連続公開する「ZIGGY FILMS '70S '70年代アメリカ映画伝説」というプロジェクトがあるらしく、『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』はその第2弾として2010年に38年ぶりに公開されたらしい。

で、その「傑作」を見た感想だけど、僕はもう全然駄目だった。
だって10分に1回くらいの頻度で歌が流れるんだもん。
冒頭の歌から嫌な予感はしていたけど、ここまで頻繁に歌が流れると、ちょっと頭おかしいんじゃないかとさえ思う。
音楽が無かったらいくらか面白かったと思うが、傑作とまではいかない。
ストーリーは面白いんだけど。

主演のハロルド君を演じたバッド・コートは長身だが年齢不詳の童顔で、不思議な魅力がある。
(個人的な話だが大学の先輩に似ていた)
ウェス・アンダーソンの『ライフ・アクアティック』に出演していたらしく、記憶に無いので調べてみたら、おお、確かに彼だがおっさんになったなぁ。

もう一人の主演のモードを演じたルース・ゴードンは79歳という設定だが、60代くらいにしか見えない。
実年齢を調べてみると当時75歳くらいらしい。
若いです。

「ZIGGY FILMS '70S '70年代アメリカ映画伝説」の第一弾はロバート・アルトマンの『バード★シット』という作品でこちらも主演がバッド・コート。
こっちは面白そうだ。

2011年6月19日日曜日

映画『ブロンド少女は過激に美しく』

2009年 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ
at ギンレイホール




あまり知らないのだけどオリヴェイラの作品ってラストはいつもこんな感じなのかな。
ちょっとした不自然が静寂の中異常なほど不安定に存在を主張して、眩暈とともに吸い込まれていくと弾かれるようにぷつっと終わってしまう。
こんなに強烈で印象的なラストはオリヴェイラの映画でしか見たこと無い。
オリヴェイラで過去に見たのはミシェル・ピコリ目当てにたまたま見た『家路』の1作のみだけど、『家路』もラストにびびった記憶がある。

ストーリーは、列車の中から始まる。
なにやら彼女とやむを得ず悲劇的に別れてしまったらしい男が、苦悩を吐き出すように彼女との間に起こった事を隣の席の見知らぬ婦人に語るという形式で進んでいく。

全体的な印象として、無駄がないな、と思う。
カメラは無駄にがちゃがちゃ動かないし、フレーム内に映るものはシンプルで無駄がない。
無駄が無い無駄が無いなんて言っていると、堅苦しいとか殺風景とか思うかもしれないが、情報量を切り詰めた映像はちらっと背後に映るだけの小道具や暗喩に目を光らせる必要も無いからそれだけ見やすいということだし、シンプルということは制限の無い自由な余白に溢れているということでもある。
(そもそも巷に溢れる最近の映画は阿呆みたいに情報を詰めすぎなんだ)
情報量を切り詰めちゃったら普通なら何がなんだかわからなくなっちゃうところだけど、シーンの羅列が不安定な動的要素をはらみながら破綻すること無く映画の面白さ怖さを見せてくれるから凄い。

話を聞く役の列車の隣席のおばさんは盲目という設定なのかと思った。
話をする主人公の男の顔ではなく、斜め前の中空を焦点の合わない目で見つめていることが多いから。
そこで気付くのだけど、このおばさんと主人公の男に限らず、視線と視線ががっちり交錯する瞬間がほとんどない。
はっきり映らないかもしくは不自然に微妙にずれる。
「不安定な」という印象はこの視線のずれによるのかもしれない。
例えば狭い借り部屋への来客シーンで、客用に用意した椅子は何故かベッドに座る主人公に対してそっぽを向いた位置に置かれる。
明らかに不自然なのに客はそのまま座るので、二人が正面きって相対することが無いのだが、会話は何故か自然に成立している。
はっきり映らないという点では、2階の窓から向かいの建物の窓への視線、切り替えしてその逆。
下から見上げる窓、窓から見下ろす道路。
上下左右の自由な拡がりでありながら極めて曖昧な距離感を持った空間を挟んで、人と人は互いに気付いて見つめあったり(見つめ合っているように見えたり)気付かずにそっぽを向いて別の「何か」を見ていたり。
登場人物達は一体何を見ていたのだろう。
カメラが一人称の視点になれば、その人物の見ているものが分かるが、代わりに他の人物の視線はどこを見ているか分からない。
これはカメラが同時に二人の視線を一つのショットで映す事が不可能だからしょうがない。
しかも「一人称の視点になれば」と言っても、それが一人称の視点とはっきり証明することだって本来できないじゃないか。
ショットの切り返しによって男が女を見た、女が男を見た、と思っているだけで実は二人は全然別のものを見ていた可能性だってある。
となるとカメラが映しているものって一体なんなんだろう。
カメラはなんでも映せるようでいて、実際は何も映せない。
観客は映画を見た、見ている気になっているが実際は何も見ていない。
映画固有の映画言語みたいなもので、シンプルなショットの連続だけでも分かった気になる。
明らかに不自然なはずなのに分かった気になる。
微妙なずれや不自然さは、普通は気にしないこの何も見えていない部分、それはどこまでも深そうな闇のような触れてはいけない部分に抵触していて、恐ろしいやら面白いやら。

全く何言っているのだか分からなくなってきた。
美しいブロンド少女が片目をその綺麗なブロンドの髪で覆い隠して、片目だけでじっと見つめる視線がエロい。

映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』

2002年 監督:イェジ・アントチャク
at ギンレイホール


ショパンとサンド~愛と哀しみの旋律

展開が早すぎて結局なんなのかよく分からないな。
126分もあったくせに。
乗りそびれた列車は乗客を振り落としながら超特急でラストまで突っ走ります。

ショパンとジョルジュ・サンドの事は当たり前の知識として持っている前提で見る映画なのか。
一応ショパンの伝記物ではなくて、ショパンとジョルジュ・サンドの恋に焦点を当てたストーリーらしい。
かといって恋愛物とは言いがたいので、じゃあなにかというと、なんだろう。。

ジョルジュ・サンドが何をきっかけかもよく分からないままいきなりショパンに猛烈にアタックし、気乗りで無かったはずのショパンも気付いたらなぜかサンドに心を奪われている。
若いショパンがこのおばちゃんの一体どこに惹かれたというのか。
チープにフラッシュバックされる母の面影をサンドに投影したのか。
とりあえず惹かれあったのだということにして気を取り直しても、やっぱりこれっぽっちも気分が乗らない。
いい年して物凄いマザコンのサンドの息子のモーリス君が二人の恋を邪魔するのだけど、そういう障壁によって何か盛り上がるわけでもなく、ただ尋常じゃなく甘ったれたガキであるモーリス君という人間に対する苛立ちしか湧かないので本当どうでもいい感じになってくる。

主役はショパン、サンドのどっちだろう?
子供達と恋人の板ばさみに苦しむサンドの苦悩という点で、サンドの方に傾いている気がする。
ショパンを演じた役者は優しい顔の美青年だったけど、役柄としては影が薄い。
かといってサンドの苦悩も本当どうてもいいので、どっちだっていいや。
強いてあげるなら苛立ちはしたけどモーリス君の甘ったれぷりが強烈で面白かったのでモーリス君かなぁ。

ちなみに、ショパンが題材ということでピアノ曲が結構流れるのだが、映画によるなんらかの付加価値があるというわけでも無いので、もし音楽を堪能したいのであれば映画館じゃなくてコンサートホールに行くといい。

2011年6月7日火曜日

6月INFO

6月12日(日)午後10:02~11:43  BSプレミアム
キューポラのある街 1962年・日本
〔監督・脚本〕浦山桐郎
6月13日(月)午後1:00~3:20  BSプレミアム
メリー・ポピンズ 1964年・アメリカ
〔監督〕ロバート・スティーブンソン
〔出演〕ジュリー・アンドリュース
6月27日(月)午後1:00~2:29  BSプレミアム
運動靴と赤い金魚 1997年・イラン
〔監督・脚本〕マジッド・マジディ
6月28日(火) 午後1:00~2:48  BSプレミアム
チベットの女 イシの生涯 2000年・中国
〔監督・脚本〕シェ・フェイ
6月29日(水) 午後1:00~2:58  BSプレミアム
ボスタ! 踊る幸福の赤いバス 2005年・レバノン
〔監督・脚本〕フィリップ・アラクティンジ

他、有名ミュージカル数本とかバットマンシリーズ特集とかある模様。
眠い。寝る。

2011年6月5日日曜日

映画『君を想って海をゆく』

2009年 監督:フィリップ・リオレ
at ギンレイホール




17歳のクルド難民のビラル(フィラ・エヴェルディ)はイランから4000Kmの距離を歩いて、フランス最北端の街カレにやってきた。
途中トルコ兵に捕まる等、平坦ではない道程。
目的地はイギリス。
イギリスに家族で移民した彼女を追いかけて。

しかしイギリスまで後一歩のところでイギリスに渡る手段を失い、カレに足止めされてしまう。
残る方法は、、、ドーバー海峡を泳いで渡る。。。

フランスの難民問題を扱った作品だけど、ぐっとくる人間ドラマになっているので堅苦しく構える必要は無い。

市民プールで泳ぎの練習を始めたビラルは、子供老人相手の冴えないおっさん指導員にコーチを申し込む。
このおっさんシモン(ヴァンサン・ランドン)は実は元水泳のメダリストで、昔は華々しく活躍していたが今では市民プールの指導員、かつ離婚調停中という男。
離婚調停中の妻は難民のためにボランティア活動をしているが、シモンにとって難民など無関心だ。
そんなシモンがビラルの水泳のコーチになっただけでなく、ビラルを家に泊めてやったりするのは妻へのアピール以外のなにものでもない。
そんな動機だったシモンも、次第にビラルに息子に対するような愛情を持ち始める。
難民の手助け、ましてや家に泊めるなんてフランスでは重罪らしい。
危険を承知の上でシモンはビラルの手助けを続けていった。

なんかストーリーの9割を書いてしまった気がする。
いや、予告編でもこの程度のことは紹介されている。
それでも最後まで少しも飽きずに見れるのは、描写が簡潔なのに一つ一つが雄弁に人物やその背景を物語っているからだろう。
無口なビラルの内側に渦巻く思慮深さを押しのけるほどの情熱と若さが、シモンの裏に潜む無気力、絶望にやんわりと浸透していく様が、劇的でなく、むしろ淡々と描かれていくのはなかなか見応えがある。
あ、110分もあったんだ。80分くらいかと思った。

妻役のオドレイ・ダナは若くて綺麗な人だ。
目に力がある女優さんはいいよなぁ。
確かにこんな妻と離婚することになったら絶望もする。
おお、ヴァンサン・ランドンの妻役だから40くらいかと思ったら30そこそこじゃん。
30そこそこだと思うとちょっと老けてるかな。

難民を泊めていると密告する隣人のドアマットには「WELCOME」と書かれていて、「ようこそ」と訳がちゃんと出ていた。
難民を全て受け入れたりしたら国の財政は大打撃を受けるだろうし治安への不安もある。
だからといってここまで過酷な取締りや、難民への差別意識はどうだろうという感情を抱かせておいての密告隣人の「WELCOME」だから、まあ皮肉だ。
ってことなんだけど、「WELCOME」がクローズアップされるのはそもそもこの映画の原題が『WELCOME』だから。
隣人だけじゃなくもっと広い範囲でWELCOMEという皮肉。
『WELCOME』だけじゃ客を呼べないと思ったのか邦題はこんなんなっちゃっているけど、こんな三流ドラマみたいな邦題なら原題の方がWELCOMEって何?と想像力が働いて断然興味湧くと思うけど。

フィリップ・リオレ監督は『マドモアゼル』と『灯台守の恋』を見ているが、今のところはずれがないな。

映画『愛する人』

2009年 監督:ロドリゴ・ガルシア
at ギンレイホール


愛する人 [DVD]

3人の母親の物語。
母性のものには弱いと思っていたけど、特に泣けはしなかったな。
なかなか面白く見ていたはずだが一週間も経つとすっかり記憶から抜けてしまった。(書いているのは6/13)
公式ページを見て少しずつ思い出してきた。
そうそうナオミ・ワッツが主演。
この人もう40超えているんだなぁ。
高級マンションのベランダで隣人に見せ付けるようにバスローブを半分はだけるのがエロい。

中心になる人物が3人いて、一人は上述のナオミ・ワッツで、あとはアネット・ベニングとケリー・ワシントンになる。
アネット・ベニングはまだまだ若く美しい。
3人がそれぞれ様々な「母」という役を演じている。
ナオミ・ワッツは生まれてすぐ養子に出された後、養母の元を離れて天涯孤独のような生き方をしている美人敏腕弁護士エリザベス役で、アネット・ベニングは14歳の頃に娘を出産した後、母親の意向?もあって娘を養子に出した後、30数年もの間覇気の無い死んだような人生を送ってきた女性カレンの役。
このカレンが養子に出した子がエリザベス。
ケリー・ワシントンは子供が出来ないために養子を貰おうとしている女性ルーシーの役。
ルーシーがエリザベスの養母で、ルーシーのシーンは30数年前なのだと思っていたけど、どうもそんなに昔には見えないから、あれっと思っていると、3人とも同時代に生きている女性だった。
カレンとエリザベスは交わらないけど母と娘という密接な間柄なのに、ルーシーだけ赤の他人で宙に浮いている感じで、ルーシーって何なの?って思うが、そこはちゃんと劇的に繋がっていく。

サミュエル・L・ジャクソンが演じる上司とかカレンの新しい恋人とか、いくらか優しいおっさん達だけど、それ以外の男は皆自分勝手でなんか情けない。
母に対する子供も皆女性だし、この親子という関係性の物語にもうちょっと男性が深く絡んできてほしいところ。
いや、個人的に僕が見たかったのは母と息子という関係だったのかもしれない。(マザコンではないです)
自分が男だからというのもあるけど、母性っていったら娘より息子に対しての方がなにかと強いと勝手に思っているので。

全てが解き放たれたような柔らかな光に包まれたラストもいいし、全体的に堅実な演出、ストーリー展開でのめりこんで見ていたと思うが、見終わってすぐ消化不良気味に母性物の最高傑作だと思う『オール・アバウト・マイ・マザー』を無性に見たくなってきた。

盲目の女の子が可愛かった。名前が分からない。

ナオミ・ワッツの妊婦姿の生々しさはよく出来ているなと思っていたら実際に妊娠中に撮影したらしい。

2011年6月4日土曜日

5月の話

この1ヵ月程の事を書いておくかな。

4/29(金)
休ませてもらえたのでGW10連休になる。
どうしよう、どこに行こうか。
それともHDDレコーダーをせっせと整理するか、いろいろ悩んで昼前にAmazonで「ペルソナ4」というゲームを購入する。

4/30(土)
発送の連絡メールもまだこないので今日は届かないだろうということでギンレイホールに映画を見に行く。
帰りにポストを見たらやっぱりまだ届いていない。
でも発送したというメールは14:22に届いていた。

5/1(日)
朝、下に降りてうきうきしながらポストを見たが、何も入ってない~。
昼過ぎに飯を食いに行った帰りにポストを見たらやっと到着。
プレイ開始!

・・・

5/8(日)
あれから朝起きて寝るまで、ご飯喰う以外ひたすらゲームしたがまだクリアには遠い模様。

5/22(日)
平日も仕事から帰ってやっていたのにまだクリアしていない。
今日見ないとギンレイのプログラムが終わってしまうので、泣く泣くギンレイに映画を見に行く。

5/25(水)
仕事場のビルの階段を登っていたら、2階にこのビルには似つかわしくない超ミニスカのギャルがいて、「駅の向かいの・・・こっちのビルじゃないんですか?」となにやら携帯で誰かと話している。
ギャルの脇を通り過ぎて階段を登り続けていると、右足のぼろぼろのサンダルがなにかに引っかかってバランスを崩し、危ない、と踏ん張ろうとした右足をしこたま階段にぶつけたと同時に前のめりに階段に手を着いて倒れてしまった。
靴下履いただけの足でコンクリートに渾身の力でトゥーキックしたもんだから右足の指全体が尋常じゃなくじんじん痛む。
ギャルがまだそう離れていない場所にいるもんだから、何事もなかったかのように装ってそのまま上っていったけど、まじいてーー。
運動神経が上の下くらいの僕がこんなへまをするとは、年を取ったかギャルに動揺したか。。

痛みも暫くすると引いて、何事もなく仕事していたけど、煙草吸いに歩き出すと痛みがぶり返してくる。
何度か歩いたり座ったりを繰り返していると、座っていても常時じんじん痛んでくる。
触ってみると右足の親指がごつごつと膨らんで硬くなっている。

定時で早々に帰宅したけど、まともに歩けない。
右足の親指が痛いので右足が少しも踏ん張れず、左足を出す歩幅が異様に狭くなくなる。
必死に家にたどり着いて恐る恐る靴下を脱いで見ると、親指がまだら模様に赤黒く変色している。
さらによく見ると親指の人差し指側の側面なんか一面赤黒い。
なんか、やばくね、これ。
交通事故で重体の人の体ってこんな感じに赤黒くなっているよなぁ。
親指の8割方が赤黒く変色しており、もう二度と元に戻らないんじゃないかと思えてくる。

たぶん突き指なので、とりあえず冷やすか、と風呂桶に水張って氷ぶち込んで部屋の中に持ち込み、右足を浸してみる。
風呂桶は右足をぺたんと付けるほどの幅はないので爪先立ちみたいな無理な姿勢でいたら腿の辺りがつって泣きそうになった。

それでも無理な姿勢のままゲームを続けていたけど、なんか心配になってきたのでネットで調べてみる。
骨折や後遺症が残る可能性もあるので必ず整形外科に行くことみたいに書いてあるなぁ。
親指が壊死しているんじゃないかというくらい赤黒いので明日病院行こうかな。
冷やすのにはビニール袋に氷水を入れて患部に当てるのがいいらしい。なるほど。
さっそく実践してゲームを続ける。
明日にはいくらかよくなってるんじゃね?

5/26(木)
よくなるどころかさらにどす黒くなっている気がする。。。
病院嫌いで面倒なのでとりあえず出社する。
早めに出たのにびっこ引きながらゆったり歩いていたからいつもより通勤時間が長くなる。
今まで風のようにすたすた無表情に歩いていたのに、足の親指やられたくらいでこんなに歩けなくなるとは。
傍から見るとびっこ引いて歩いているけど階段はすたすた上っていくから、なんだあいつみたいな感じだろうか。
階段は親指に負担がかからないので。

5/28(土)
ゲームも大詰めで、クリア目前。
朝起きて昨日から自動録画するようにしたドラマ「マジすか学園2」を見た後、そういえば「マジすか学園」の最終回を見ていないと思ってネットで探して見ていたら1話目も見てないなぁと思って、結局順を追って「マジすか学園」「マジすか学園2」と全部見てしまった。
仕事と飯以外は何を差し置いてもゲームに費やしていたのに、クリア目前のためちょっと気が緩んだのか。
いや、そもそもドラマが超面白かったのだ。

元々AKB48をよく知らない頃(今もよく知らないが)、「マジすか学園」を3話くらい飛び飛びで見ていて、このあまり可愛くない普通の子がマエダかぁなどと思ったのと、なちゅって子の声がうるさいと思った程度だったのだが、1話目から見ると意外とドラマが面白い。
毎回敵が出てきて、倒すたびに仲間になったりする。
そして敵は回を追うごとに強くなる、っていうジャンプ漫画のようなチープなノリが楽しく、大詰めのマエダとサドのバトルなんか泣きそうになる。
演技も展開も演出も全てがチープだからこそ漫画っぽいノリがかっちりはまって感動する。

「マジすか学園2」の方は見始めたのが4話目からだし、1もそんなに見ていなかったので登場人物が学ラン以外さっぱり分からず、それでもなんか面白いから見ていたのだけど、こうして1から見てみると背景が分かってきてやばいくらいハマってきた。
シブヤとかゲキカラさんとか1の時から出演していたんだね。

最近NHKのMUSIC JAPANに出ていたSKE48が歌う「1!2!3!4! ヨロシク!」を見て、メロディーと振り付けに惹かれていたのだけど、ゲキカラさんはAKBじゃなくてSKEの人だった。
ああ、確かにこんな卵型の顔した女の子がSKEにいた気がする。
あと、眼光鋭いセンターもSKEの人らしい。
YouTubeでSKEのMVを見ていると、ドラマではあんなに強面なのに笑顔いっぱいのアイドル然としているのが不思議であり、そしてあまりのギャップに興味が湧いてくる。
AKBはその戦略がAKB商法などと揶揄、批判されているけど、このドラマに関しては純粋に上手いなぁと思う。
AKBやSKEをよく知らない人はドラマから入ると一気にファンになるかもしれない。

1!2!3!4!ノリッノッリー



5/29(日)
夜、ゲームをやっとクリアした。
買う前に調べていたら「ペルソナ4」はプレイ時間80時間程度を想定、と書いてあった気がするが、200時間を大きく超えてるじゃないか。
ああ、時間がもったいない。
・・・そのまま2週目を開始しようかという誘惑を断ち切ってPS2の電源を切った。

突き指した右足の親指はいくらかよくなってはいるがまだ赤黒く、神経がやられているのか歩くとぴりぴり痛むので、すたすたとは歩けない状態。
右足の親指が地面に接しないようにして歩くと、小指の方に体重を乗せる形になるのだが、そのせいで今度はふくらはぎの右側面あたりを傷めてしまった。
病院は行っていない。

6/3(金)
6/1から出勤先が恵比寿から門前仲町になる。
Google Mapで調べると、家からは電車で行くよりも歩いた方が少し早いっぽいので歩いて通っている。
親指は大分よくなっていて、見た目不自然じゃないくらいは歩けるようになった。

今日は全社有給消化日だとかなんとかで休み。
新しいところはネットが繋がらないので何年もやっていなくてうろ覚えのC++の文法を頭に叩き込むのに費やす予定、だったのにYouTube見ていたら全然勉強できず。
「マジすか学園2」のセンターこと松井珠理奈はまだ中学生らしい。
小学生の頃の映像もあったけど、どう見ても高校生か大学生だ。
恐ろしい子がいるもんだ。
他、おたべ役の横山由依とかドラマに出ている子を調べまくって大分詳しくなったところで約束があったので飲みに行く。

6/4(土)
半年ぶりに床屋に行って来る。
さっぱり。
5/22にギンレイで見た映画の感想を書く。
C++の勉強を全然していない・・