2014年12月27日土曜日

映画『天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男』

1945年 監督:マルセル・カルネ
製作国:フランス
at ギンレイホール


天井桟敷の人々 HDニューマスター版 [DVD]

一部二部あわせて3時間以上あるしオールナイトだし絶対寝るわと思ったけど、寝る暇ないほど面白かった。
ジャック・プレベール&マルセル・カルネのコンビによる詩的リアリズムの最高峰と言われる作品。

誰が主役かもわからないまま冒頭から「犯罪大通り」の蒸れるような熱気に飲み込まれていると、群像劇のような流れから次第に主要な登場人物が浮き出てくる。
1人の女と女をめぐった4人の男の物語らしい。
脇役にいたるまでキャラクターが豊富で、罰金を課しまくる座長とかバチストに一途な座長の娘とか、胡散臭いが悲しい男の古着屋ジェリコとか、ラスネールのちょっとコメディチックな子分とか、アパートの管理人っぽいおばちゃんとか、えせ浮浪者とか、etc...
第一部は洪水のようにいろいろ押し寄せるけど、第二部はどちらかというとガランスとバチストのロマンスに主題が絞られている。
バチスト役のジャン=ルイ・バローの無言劇に魅せられ、ロマンスあり、犯罪(アクション)あり、サクセスストーリーあり、緊迫のやりとりあり、ラスネールの髪型とか笑いあり、であっという間の195分。

絶世の美女みたいな役柄のガランス役を演じたアルレッティが全然美人に見えないんだけど、日本人の感覚だからだろうか。ソフィア・ローレンとかもそうだけど。
ただ、二部で黒レースごしの上目遣いの目は美しかった。
アルレッティって調べてみると撮影当時40半ばだ。それを思うと、、きれいかも。。

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