2016年 監督:ケン・ローチ
製作国:イギリス/フランス/ベルギー
at ギンレイホール
59歳の大工ダニエル・ブレイク(デイヴ・ジョーンズ)は、心臓病を患い、医者から仕事を止められてしまう。
収入を得る術がなくなってしまったので、国から援助を受けようと手続きを開始するのだが、役人の型にはまった対応に次々に阻まれてなかなか申請が下りない。
そんなとき役場で出会ったのが二人の息子を育てるシングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)。
彼女もまた国の支援を求めていたが、役人のすげない対応で追い返されていた。
ダニエルはケイティを放っておけずに手を差し伸べるが、ダニエル自身も救いが必要な人。
そんな二人は現実にどんどん追い詰められていく。
一度宣言した引退を撤回してまでケン・ローチが撮りたかったもの。
確かにこんな現実に接したら怒りも湧くよな。
かつてのゆりかごから墓場までの国が。
マウスのシーンは予告編じゃなくて本編で最初に見たかったな。
怒りの中にも優しさとユーモアを散りばめ、円熟したケン・ローチの手腕が堪能できる。
面白かったけど、パルム・ドール取るほどかなという気はした。
2017年7月17日月曜日
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