製作国:日本
BSプレミアム録画
![炎の城 [VHS]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51E%2B38kkUML.jpg)
明から帰ってきた若殿王見正人(大川橋蔵)は、父親が死に叔父が領主となり、母親はその叔父の妻となっていることを知る。
平和主義者の父と違って叔父は野望の塊のような男。
父の死に疑問を持つ正人は身の危険を感じ、気狂いの振りをしながら父の死の真相を掴もうとするのだが、、、もう泥沼。
ハムレットが原案。
ストーリーは、誰かも確かめないで刺すなよ(師景だとしても今までの努力?が無に帰すし刺すなよ)とか、いや入水しなくてもとか、決闘後のあの人って無駄死になんじゃ?とか、ラストって。。とかいろいろあるけど、概ねは楽しめる。
雪野(三田佳子)の兄祐吾(伊沢一郎)のキャラクターはまっずぐな熱い男でありながら結構ひどいことも平気でやったりとして敵役の造形として面白い。
大川橋蔵の演技はオーバー気味なもののそのオーバーな感情表現に素直に魅入るのもいいし、B級見るように笑ってもいい(駄目?)。
大河内伝次郎は相変わらずセリフが聞きづらいが字幕表示してみていたので問題なし。
三田佳子は綺麗。
高峰三枝子はあまり目立たないけど演じる母君の苦悩がつらい。
加藤泰にしてはカメラがよく動く。
でも程よい長回しや差し色等の控えめな色彩バランスは楽しい。
調べてみると加藤泰はこの映画を「壮烈なる失敗作」と言っているらしい。
主にはラストシーンで会社側の意向により悲劇ものになりそこねたところを言っている模様。
あと、DVD化されていないみたいで、VHSめっちゃ高い。
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