2018年 監督:ルーカス・ドン
製作国:ベルギー
at ギンレイホール
ああ、予告編見返すだけで涙出てくる。
バレリーナを目指すララ(ヴィクトール・ポルスター)は、トランスジェンダーの女の子。
どっからどう見ても女の子で、長身でスタイルよくてかわいい。
なのにぺったんこの胸や股の下はやっぱり男であった。
ララは努力が認められて難関のバレエ学校に入学が決まる。
トランスジェンダーを最初から公表しているのだが、クラスメイトの理解度のよさが素晴らしい。
とはいえ嫉妬やらなにやらがうずまくバレエ学校でかつ15,6歳のガキどもでしょ。そんな単純いはいかない。
女の子でありたいのに自分の身体は女の子と決定的に違うところにいる。
足の指を血だらけにしながらも必死にバレエの練習に明け暮れる姿が繰り返し繰り返し描かれると、祈りを捧げているような敬虔で神々しいシーンに見えてくる。
同時に細いのに筋肉質な腕など、男が垣間見えるたびに切なくもなってくる。
女の子になりたい。
崩壊寸前のララの心はバレエにさらにのめり込ませていくが、バレエや学友もララを追い詰めていく。
ララがふりまく笑顔が切ない。
ララが抱えてきた辛さや悲しみがラストで爆発する。
メリッ、ううぅー
痛みもそうだけど、何より切なすぎて涙が止まらない。
よき理解者である(ありたいと思う)父親が駆けつけるシーンもいいよな。
ララ役のヴィクトール・ポルスターは男性でバレエスクールに通うトップダンサーらしい。シスジェンダー。
2019年12月27日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿